会議発表・論文・出版
2024.01.15
東北大学学際科学フロンティア研究所の才田淳治教授と国立研究開発法人 物質・材料研究機構 構造材料研究センター 譯田真人主任研究員の研究グループは、分子動力学シミュレーションを用いて金属ガラスの緩和状
研究分野 | 非平衡材料学、金属相変態、材料組織学、粉末冶金学 |
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主な研究テーマ |
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所属学会 | 日本金属学会、MRS、TMS |
研究概要 | 過冷却液体安定化機構とナノ組織自己形成現象 |
近年種々の合金系において、異常安定性を示す過冷却液体状態が発見されてきている。このような発見は、例えばこれまで超急冷でしか達成できなかったアモルファス状態が徐冷状態でも形成されるといったように、材料概念を大きく変革するものである。 過冷却液体状態の安定性は、液体中に形成される局所的な原子の配列(局所構造)に大きく依存することが指摘されていたが、最近になっていくつかの安定化局所構造が提唱されてきている。さらに安定化過冷却液体現象を利用したバルク金属ガラス、ナノ(準)結晶分散ガラスといった安定なナノ組織を自己形成させた新しい材料創製にも積極的な取り組みがなされてきている。 本研究では、(1)過冷却液体の安定化をもたらす局所構造について多方面からの検討を加え、その機構を明らかにする、(2)安定化過冷却液体の精密な制御によるナノ組織の自己形成現象の解明と物性評価を行うことを主たる目的とする。 |