学際科学フロンティア研究所テニュアトラック制度
学際研テニュアトラック制度概要
学際尚志プログラムの一環で学際研に採用された助教のために「学際科学フロンティア研究所テニュアトラック制度」を運用しています。本制度は、国際公募によって採用された助教がテニュアトラック期間中に研究に集中し成果を挙げ、テニュアトラック期間後に学内外の上位ポストの獲得に繋げることを目指した、キャリアアップをサポートする制度です。
なお、本制度は2019年度から、学際研教員の任期後に他大学等を含めたアカデミアにおいて、より安定したポスト獲得を支援する制度としてスタートし、2022年度からは学際研においてテニュアポジションを設けた上で、テニュア審査を行う「学際科学フロンティア研究所テニュアトラック制度」として整備され、実施されています。
本制度で採用された助教(本制度開始以前に採用された助教でテニュア審査を希望するものを含む)は、採用後3年目から5年目の間にテニュア審査を受けます。2026年度以降の採用者について、テニュア審査に合格した教員はテニュアを付与した准教授(卓越准教授)となります。テニュア審査に不合格の場合は7年の任期まで任用されます。2025年度までの採用者の場合、テニュア審査に合格した教員はテニュアを付与した助教になります。また、合格者のうちで任期付准教授の昇任審査の合格者は、本人の希望により任期付准教授となります。テニュア教員に採用されない場合は、FRIS助教としてさらに最長2年間任用されます。また、2025年度までの採用者は、2026年度以降の採用者に対するテニュア審査に準じた准教授採用審査に合格すれば、テニュアを付与した准教授(卓越准教授)として採用されます。

[2026年度以降の採用者] 学際研テニュアトラック制度内規 (2025年5月8日改正)
[2025年度以降の採用者] 学際研テニュアトラック制度内規 (2023年5月29日改正)
学際研メンター制度概要
学際研に所属する若手教員が、独立した研究環境で世界トップレベル研究を推進できるよう、学内部局との協力により学際科学フロンティア研究所メンター制度を運用しています。
メンター教員は、本学の教授又は准教授から、本人の了承を得た学際研教員の申し出に基づき学際研所長が委嘱します。
本研究所の若手教員は、全研究領域において異分野融合による国際的学際研究を研究主宰者(PI)として主体的に推進し、新しい学問分野を開拓すること、またそのために国内外の研究者・研究機関と積極的に共同研究を推進することが求められています。若手教員の活動として、本研究所で定期的な異分野研究交流や学際共同研究を行うとともに、メンター教員から下記の支援を受けながらメンター研究室で日常的に独自の研究を行います。
- 独立した研究環境の提供と研究支援
- キャリアパスにおける支援
- 安全衛生及び研究倫理等に関する支援
- 教育機会に対する支援
- その他研究所長が必要に応じて依頼すること
独立した研究環境の考え方は部局ならびに研究室により幅がありますが、少なくとも、本人のPIとしての責任において研究を実施し成果発表できる環境、研究スペース、および本人の研究費を自ら執行できる環境が確保されます。また、若手教員のキャリアパスの観点から、無理のない範囲で、メンター部局の関係する学部学生、大学院学生等を対象とした教育の機会が提供されます。学際研に限らず、助教に対して正式に学生は配属されませんが、メンター教員との相談により、メンター研究室の学生の研究指導に携わることができます。