トピックス
-
会議発表・論文・出版2017.08.25
野内 類 助教(新領域創成研究部) シヤチハタ(株)との共同開発による「防災・減災スタンプラリー導入セット」の報道発表 プレスリリース/2017年8月22日 新領域創成研究部の野内助教は、シヤチハタ株式会社、本学災害科学国際研究所と共同で、災害に遭った時に被害を最小限に抑える適切な行動を取れるよう、世界で初めてスタンプを使った防災・減災に効果的なプログラム「防災・減災スタンプラリー」を開発しました。近年日本を直撃する数々の自然災害から、防災教育の必要性が各所で説かれていますが、地域での取り組みに違いがあったり、従来の知識を一方的に詰め込む教育になってしまっているという課題があります。「防災・減災スタンプラリー」は、スタンプラリーを行いながら災害への備えと被害を低減させるための行動を自分で考え、実践する力を育てる事を目指して開発しました。 「防災・減災スタンプラリー導入セットA」は、災害時の避難経路に沿ってチェックポイントを設け、災害時の避難行動を"疑似体験"できるプログラムで使用する回答スタンプです。使い方は、小学校の体育館や地域の避難経路にチェックポイントを6カ所設け、設問パネルと回答スタンプを用意します。設問に対する回答をスタンプラリーとして集めて回ることで、防災・減災の知識を学ぶことができます。さらに、スタンプは防災タイプ(傾向)ごとに色分けされており、自身のタイプを知ることで「自助」「共助」「公助」についても学ぶことができます。 プレスリリース: シヤチハタ株式会社 東北大学
-
お知らせ2017.08.24
津村 耕司 助教(新領域創成研究部) NHK仙台放送局ラジオ第1『ゴジだっちゃ!』への出演 放送日/2017年8月23日 新領域創成研究部の津村耕司助教は、NHK仙台放送局のラジオ第1の番組『ゴジだっちゃ!』(8月23日放送)に出演しました。 今回の出演は、前回から始まった冠コーナー「津村満点堂」の第2回目でした。今回のテーマは「星・銀河・ブラックホール」ということで、天の川銀河や、その中心に位置する巨大ブラックホールなどについて解説しました。 次回は10月11日(水)の出演予定で、テーマは「太陽系と惑星探査」です。 ■ゴジだっちゃ!番組ページ
-
会議発表・論文・出版2017.08.22
丹羽 伸介 助教(新領域創成研究部) 『Current Biology』に論文掲載、および報道発表 プレスリリース/2017年8月22日 神経細胞同士は、シナプスと呼ばれる構造によって情報をやりとりすることで回路を作ります。脳内では、シナプスがほぼ決まった場所に形成されることが知られています。シナプスが正しい位置にできないと、てんかんなどの脳の病気の原因となります。 新領域創成研究部の丹羽伸介助教らのグループは、スタンフォード大学と共同で、BORC(ボルク)と呼ばれる複合体がシナプスの位置を規定する因子であることを発見しました。 研究成果は、カレントバイオロジー誌(Cell Press)の電子版に8月17日付で掲載されました。 論文情報: Shinsuke Niwa, Li Tao, Sharon Y. Lu, Gerald M. Liew, Wei Feng, Maxence V. Nachury, Kang Shen, “BORC regulates the axonal transport of synaptic vesicle precursors by activating ARL-8.”, Current Biology(電子版) DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.cub.2017.07.013 プレスリリース: 東北大学 生命科学研究科
-
お知らせ2017.08.21
津村 耕司 助教(新領域創成研究部) RBC琉球放送『RBC THE NEWS』への出演 放送日/2017年8月13日 新領域創成研究部の津村耕司助教は、太陽系外縁部に存在すると考えられている氷小天体の世界初検出をめざす天文観測プロジェクトOASES(研究代表者:有松亘(国立天文台))に参加しています。 このOASES観測期間中に、宮古島の市民の方々にOASES計画について紹介する一般向けの講演会「宮古島宇宙学校 宮古島から宇宙を探ろう」を、日本学術振興会「ひらめき☆ときめきサイエンス」事業として実施し、津村助教も講師を務めました。 この時の講演会の様子と、その後に行われた天体観望会の様子が、琉球放送のニュースとして取り上げられましたのでご案内します。 ■RBC THE NEWS「宮古島宇宙学校 研究最前線を学ぶ」(2017/08/14)
-
会議発表・論文・出版2017.08.08
児島 征司 助教(新領域創成研究部) 『Journal of Bacteriology』に論文掲載、および報道発表 プレスリリース/2017年8月8日 新領域創成研究部の児島征司助教は、本学生命科学研究科の木幡光氏(博士後期課程学生)、高橋秀幸教授と共同で、シアノバクテリア(酸素発生型の光合成を行う細菌群)のモデル種Synechocystis sp. PCC 6803の最も外側の膜構造である外膜(図)の透過性を解析し、外膜が有機物の透過を著しく制限する一方で、無機イオンに対しては高い透過性を示す特殊な性質を持つことを明らかにしました。この特性は、生育に必要な無機イオン類を高効率で細胞内へ取り込みつつ、自ら合成した栄養分である有機物を外に漏らさないために最も適した性質といえます。 アノバクテリアは自然環境中の有機物生産を担う重要な光合成生物種の一つであり、また植物葉緑体の起源と考えられています。本グループは、シアノバクテリアの外膜の主要構成成分は葉緑体成立の初期には既に失われており、物質透過機能をもつ全く別のタンパク質が原始的葉緑体の外膜の主要成分となっていることを昨年度の研究で突き止めています。これらの事実から、シアノバクテリアの外膜の物質透過性を大きく改変し、栄養分となる有機物を外に取り出す機構を獲得することが葉緑体成立の工程の一つであったことが見えてきます。本成果は、米国微生物学会が発行する学術誌 Journal of Bacteriology オンライン版に7月10日付けで掲載されました。 図 Synechocystis sp. PCC 6803の細胞表層構造(左)と外膜の物質透過機構(右)。無機イオンのみ透過する蛋白質が全体の約80%を占める一方、有機物を透過できるものは約4%しか存在しない 論文情報: Hikaru Kowata, Saeko Tochigi, Hideyuki Takahashi, Seiji Kojima, “Outer membrane permeability of cyanobacterium Synechocystis sp. PCC 6803: studies of passive diffusion of small organic nutrients reveal the absence of classical porins and intrinsically low permeability.”, Journal of Bacteriology DOI:10.1128/JB.00371-17 プレスリリース: 東北大学 生命科学研究科
-
研究会等のお知らせ2017.08.07
「先史文化進化の展望:考古学から行動実験まで」(PDF) 主催/東北大学学際科学フロンティア研究所ほか 会場:AP品川 ■問い合わせ先等、詳細はPDFをご覧ください。
-
会議発表・論文・出版2017.08.04
田村 光平 助教(新領域創成研究部) 書籍出版のお知らせ 『文化進化の考古学』 勁草書房 発売日/2017年8月10日 【内容紹介】 土器、古墳、人骨――。日本の豊富な考古遺物はまさに文化進化の「化石」である。考古学データに進化のメスを入れる野心的研究成果。 文化進化というアプローチは当然に生物進化のアナロジーである。文化の継承とその過程での変異の蓄積という進化的な視点が役に立つのだ。そして考古学という営みもまた、文化進化の対象である。日本考古学が有する膨大なデータを様々な角度から考察し、数理的手法を用いてデータに基づく文化の歴史科学を構築するための基盤を提供する。 ■書籍情報 中尾央、松木武彦、三中信宏(編著)、田村光平、有松唯(現 広島大学助教)ほか(著) 『文化進化の考古学』 勁草書房 四六判/240ページ 本体2,600円+税(2017年8月10日発売) ISBN 978-4-326-24845-2 ※ 書籍の詳細(勁草書房)
-
会議発表・論文・出版2017.08.03
田中 幹人 助教(新領域創成研究部) 『The Astrophysical Journal』に論文掲載、 および報道発表 プレスリリース/2017年8月3日 新領域創成研究部の田中幹人助教は、国立天文台の研究者との共同研究において、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)を使い、地球から2283万光年の距離にある渦巻銀河NGC 4631(通称、クジラ銀河)とその周辺を広域観測しました。その結果、銀河の歴史を解明する上で重要な情報源となる「銀河の化石」を13個(恒星ストリーム2個と矮小銀河11個)発見しました。加えて、これほど遠方にある銀河の化石をこれほどたくさん、一つ一つの恒星に分解して捉えた例としては世界で初めてです。 クジラ銀河は私たちの住む銀河系やお隣のアンドロメダ銀河に比べて小さく、そして周りの銀河と激しく影響し合っている特殊な環境にいる銀河であることから、今回の発見は銀河の歴史の多様性を理解する上で重要な手掛かりになると期待されます。 本研究成果は、6月22日にThe Astrophysical Journal誌に掲載されました。 論文情報: Mikito Tanaka, Masashi Chiba, and Yutaka Komiyama, “Resolved Stellar Streams around NGC 4631 from a Subaru/Hyper Suprime-Cam Survey”, The Astrophysical Journal, Volume 842, Number 2 DOI: 10.3847/1538-4357/aa6d11 参考ウェブサイト: 今回観測したHSCの画像を以下のリンク先でご覧頂けます。 http://hsc.mtk.nao.ac.jp/LUGal/NGC4631/ リンク先にアクセスしていただくと、図1のような画像を見ることができます。画像はお好みでHSC画像等倍まで拡大してご覧頂けます。図2は、今回の観測で発見した矮小銀河ですが、HSCのデータ量は膨大であるため、これらの矮小銀河以外にも銀河の化石が画像内に埋もれている可能性があります。HSC画像から銀河の化石を発掘してみましょう。 図1 1HSC観測画像 図2 今回の観測で発見した矮小銀河 最上段右(3)は、先行研究で矮小銀河だと思われていましたが、HSCによる高解像度画像から、背景の銀河や手前にある恒星などクジラ銀河とは関係がない天体が重なって見えていただけだということが分かりました。 プレスリリース: 東北大学 東北大学理学部・理学研究科 国立天文台すばる望遠鏡
-
研究会等のお知らせ2017.08.01
会場:宮城蔵王ロイヤルホテル ■詳細については実施要項(PDF)をご覧ください。
-
研究会等のお知らせ2017.07.31
「第2回 FRIS/DIARE Joint Workshop」 (PDF) 主催/学際科学フロンティア研究所、学際高等研究教育院 実行委員会/学際科学フロンティア研究所 会場:東北大学 片平さくらホール ■詳細と全領域合同研究交流会についてはこちらをご覧ください