トピックス
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受賞2019.01.07
武田 翔 学術研究員 「ICFD2018 Best Presentation Awards」を獲得 三木研究室の武田翔 学術研究員は、The 15th International Conference on Flow DynamicsにてBest Presentation Awardsを受賞しました。受賞の対象となった講演、共同発表者は、以下の通りです。 会議名: The 15th International Conference on Flow Dynamics (ICFD2018) 受賞名: Best Presentation Awards 受賞日: 2018/11/8 受賞タイトル:Transition of Dynamic Elasto-plastic Contact Behavior of Pure Cu Powder 受賞者: Sho Takeda, Hiroyuki Miki (Tohoku University, Japan), Julien Fontaine, Matthieu Guibert (École Centrale de Lyon, France), Noboru Nakayama (Shinshu University), Hiroyuku Takeishi (Chiba Institute of Technology), Toshiyuki Takagi (Tohoku University, Japan)
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研究会等のお知らせ2018.12.28
The 2nd FRIS-TFC Joint Symposium Unlocking the Brain — from Engineering Approaches Brain defines who we are. It is the most complicated system in the universe, the function of which is so delicately performed via each individual neuron and glial cell. Endeavors from generations of enthusiastic neuroscientist have been dedicated to peek into brain, in order to figure out detailed mechanisms underlying their function. Unraveling such mysteries will not be possible if mere biological approach is adopted. We encourage interdisciplinary effort, across chemistry, physics, material sciences, electronics or engineering at large, work together to untangle such long-standing mysteries. Taking together, this symposium aims to bring people from different fields who endeavor to unlock the brain. 脳は我々が一体何者なのかを定義づけている。脳はこの宇宙で最も複雑なシステムであり、神経細胞とグリア細胞という細胞群によって実に精密な機能制御が為されている。この脳機能のメカニズムを明らかにするために、これまで何世紀にも渡り、数多の神経科学者たちが脳を覗き見ることに力を注いできた。しかし、この人類最大と言っても過言ではない謎を解き明かすには、生物学的視点だけでは歯が立たないのかもしれない。 そこで我々は、化学、物理学、材料科学、電子工学、あるいは工学全般にわたる学際的なアプローチによって、人類の長年にわたる謎に挑戦している。このシンポジウムでは、脳の謎を明らかにするという同一の目的を抱く様々な分野の研究者たちが、ここ仙台に集結する。 日時:2019年1月21日(月)14:00~18:20 〔18:20~20:00 Social gathering〕 主催/東北大学 学際科学フロンティア研究所(FRIS) 東北大学研究推進・支援機構知の創出センター(TFC) 共催/連携型博士研究人材総合育成システム(FoXFoRD) 東北大学学位プログラム推進機構学際高等研究教育院(DIARE) 会場:東北大学 片平キャンパス 知の館 MAP(B02) [ 参加自由 ] 講演: Polina Anikeeva, Ph.D. (Massachusetts Institute of Technology, MIT) Haruhiko Bito, M.D., Ph.D. (The University of Tokyo) Ritchie Chen, Ph.D. (Stanford University) Norio Takada Ph.D. (Keio University) Ko Matsui, Ph.D. (Tohoku University) 詳細はシンポジウムWebページをご覧ください。 問い合わせ 学際科学フロンティア研究所 事務室(橋本) @
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受賞2018.12.25
中嶋悠一朗 助教 第47回 かなえ医薬振興財団 研究助成金を獲得 中嶋悠一朗 助教は、公益財団法人かなえ医薬振興財団の平成30年度(第47回)研究助成金を獲得しました。かなえ医薬振興財団は、将来性ある40歳以下の生命科学分野 の研究者個人を対象に、1件あたり100 万円の研究助成を行っています。ユニークな研究実績を持ち、且つオリジナリティを持つ対象領域の研究を日本国内で実施している個人(募集締切日7月31日時点の年齢40歳以下)を対象とした申請から中嶋助教の研究が選ばれました。 関連URL: かなえ医薬振興財団 http://www.kanae-zaidan.com/aid/ https://kanae-zaidan.yoshida-p.net/search/pdf/47_subsidy_research.pdf 推薦者の早瀬学際研所長(左)と中嶋助教
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研究会等のお知らせ2018.12.25
学際科学フロンティア研究所主催 国際ワークショップ Clusters in quantum systems ; from atoms to nuclei and hadrons 量子系で現れる束縛状態や共鳴状態(クラスター状態)に関する、素粒子、原子核、原子分子にわたる 分野・階層横断的なワークショップを開催いたします。 通常の講演に加え、自由闊達に議論を行う時間も設けており、これらを通して分野・階層横断的な視点を 得て、新しい研究へと発展させることを目標にしております。 関心のある方は、ぜひお気軽にご参加ください。 講演のみの聴講・見学も歓迎いたします。 日時:2019年1月28日 ~ 2月1日 主催/東北大学学際科学フロンティア研究所 共催/新学術領域研究(研究領域提案型)「量子クラスターで読み解く物質の階層構造」 会場:学際科学フロンティア研究所1階 大セミナー室 ほか [ 申込不要・参加自由 ] ※当日参加・聴講も歓迎いたしますが、会場準備の都合上、できる限り事前登録にご協力をお願い致します。 ワークショップWebページ 問い合わせ 学際科学フロンティア研究所 遠藤晋平 助教 @
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会議発表・論文・出版2018.12.14
小胞体では、免疫グロブリンやインスリンをはじめとした生体機能維持に重要なタンパク質が大量に生産されています。これらタンパク質が正しく機能するためには、ジスルフィド結合形成を伴う立体構造形成、すなわち酸化的フォールディングというステップが欠かせません。しかし、酸化的フォールディングはうまく行かないことがあり、最近ではアルツハイマー病やⅡ型糖尿病といった疾患の引き金となることがわかってきました。 細胞内ではこの酸化的フォールディングを触媒するため、グルタチオンという低分子が使われていますが、フォールディング効率が悪いことが知られていました。 そこで、東北大学学際科学フロンティア研究所 新領域創成研究部の奥村正樹助教および松﨑元紀学術研究員は東京農工大学の村岡准教授、東北大学多元物質科学研究所の稲葉謙次教授との共同研究で、グルタチオンに変わる低分子グアニジンチオール(GdnSH)を開発しました。このGdnSHは、グアニジニノ基とチオールを組み合わせたことで、高効率な酸化的フォールディング促進剤であると突き止めました。 GdnSHのような薬剤は、小胞体内の酸化的フォールディング効率を大きく高めることで、今後疾患の治療や予防に寄与すると考えられます。 本研究成果は、Royal Society of Chemistryの研究報告誌 "Chemical Communications" の電子版に2018年11月27日に掲載され、表紙に本研究のイメージ画像が用いられました。また、12月14日に東京農工大学と本学よりプレスリリースされました。 論文情報: S. Okada#, M. Matsusaki#, K. Arai, Y. Hidaka, K. Inaba, M. Okumura* and T. Muraoka* (#equal contribution, *corresponding authors) "Coupling effects of thiol and urea-type groups for promotion of oxidative protein folding" Chem Comm, 2018, 11 27, Advance Article doi: 10.1039/C8CC08657E https://pubs.rsc.org/en/content/articlehtml/2018/cc/c8cc08657e プレスリリース: 東京農工大学 https://www.tuat.ac.jp/outline/disclosure/pressrelease/2018/20181214_01.html 東北大学 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2018/12/press-20181214-04-inab.web.html 東北大学多元物質科学研究所 http://www2.tagen.tohoku.ac.jp/lab/news_press/20181214/ #s3gt_translate_tooltip_mini { display: none !important; } #s3gt_translate_tooltip_mini { display: none !important; }
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会議発表・論文・出版2018.12.14
学際科学フロンティア研究所 先端学際基幹研究部の才田淳治教授グループの教育研究支援者の郭威博士(現:中国 華中科学技術大学)および新領域創成研究部 山田 類助教らは、代表的な金属ガラスであるZr50Cu40Al10の繰り返し液体窒素冷却処理(Cryogenic Cycling Treatment)による構造若返り(未緩和状態への回復)現象を調べ、金属ガラス作製時の鋳造温度と構造若返り挙動に相関があることを見いだし、科学誌Nanoscale Research Letters(Springer Open)に発表しました。 金属ガラスはランダム原子配列構造を有しますが、適当な温度で熱処理すると、過剰に導入された空隙や原子配列の局所的な規則化(これらを広く構造緩和と呼びます)を起こすことが知られています。この構造緩和は機械的特性を著しく劣化させるため、その挙動の解明や改善方法が大きな課題となっています。本グループでは、種々の方法によって緩和状態を制御し、未緩和状態への回復(構造若返り)を目指す研究を行っています。郭博士らは、代表的金属ガラスであるZr50Cu40Al10合金において、試料作製時の鋳造温度によって2種類のガラス構造を作製し、それらに繰り返し液体窒素冷却処理を行うことで、異なる構造若返り現象が起きることとそれにともなう機械的特性の変化を見いだし、その機構について考察しました。この成果は金属ガラスにおける新たな構造制御法を提案するものです。 本成果は東北大学学際科学フロンティア研究所 学際研究促進プログラム「ランダム原子配列構造制御の基礎科学と新材料・新機能創成への融合展開」(平成26~28年度)の支援を受けて行った研究の一部です。 また本研究は中国 華中科学技術大学との共同研究です。 掲載論文: W. Guo, R. Yamada, J. Saida, Shulin Lu, Shusen Wu: Nanoscale Research Letters : 13 (2018) 398. Various rejuvenation behaviors of Zr-based metallic glass by cryogenic cycling treatment with different casting temperatures DOI: 10.1186/s11671-018-2816-7
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受賞2018.12.14
木村 智樹 助教 第10回 泉萩会奨励賞を受賞 受賞式/2018年11月10日 学際科学フロンティア研究所・理学研究科地球物理学専攻 木村 智樹 助教が東北大学泉萩会 第10回泉萩会奨励賞を受賞しました。 泉萩会奨励賞は、東北大学理学部・理学研究科関係者で、物理科学の分野において特色があり将来性に富む業績を上げた若手研究者に授与されるものです。 ■受賞者:学際科学フロンティア研究所・理学研究科地球物理学専攻 木村 智樹 助教 ■賞 名:東北大学泉萩会 第10回泉萩会奨励賞 ■授賞式:2018年11月10日 ■授賞業績:多波長遠隔観測に基づく回転天体磁気圏の物質・エネルギー輸送の解明(Mass and energy transport processes in rotating magnetospheres uncovered by multi-wavelength ■泉萩会奨励賞 http://www.senshu.phys.tohoku.ac.jp/prize2.html?fbclid=IwAR3nyWyd5XeizfMSbuQmLWAkNKtST_R7ZlTkeAFdW2IaXPCV5-rpOtQ-5mI#p10-2 関連URL: 地球物理学専攻 太陽惑星空間系領域 http://c.gp.tohoku.ac.jp/~www/ 地球物理学専攻 宇宙地球電磁気学分野 http://stpp.gp.tohoku.ac.jp 受賞式の様子
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会議発表・論文・出版2018.12.06
現代天文学では、星の集まりである銀河の中心には必ず巨大なブラックホールが存在すると考えられています。そして銀河の中には、中心から細く絞られて噴き出す「ジェット」が観測されています。そのエネルギー源がブラックホール自体なのか、ブラックホール周辺の物質なのかは宇宙物理学における大きな謎です。 先端学際基幹研究部の當真賢二准教授は、ASIAA (Taiwan) の中村雅徳研究員らと共同で、ジェットの高解像度数値シミュレーションを実行し、ブラックホール自体をエネルギー源とするジェットがこれまでの電波の観測結果と整合的であることを示しました。また並行して京都大学の高橋和也研究員らと共同で、比較的単純な数式を用いて(解析的な)ジェットモデルを構築しました。これらの理論モデルは、将来のブラックホール周辺の超高解像度観測で検証されると期待されます。 本研究の内容は、11月26日、12月4日に『The Astrophysical Journal』(米国天文学会誌)に掲載されました。 論文情報: Kazuya Takahashi, Kenji Toma, Motoki Kino, Masanori Nakamura, Kazuhiro Hada, “Fast-spinning Black Holes Inferred from Symmetrically Limb-brightened Radio Jets”, The Astrophysical Journal, published 26 Nov 2018 DOI: https://doi.org/10.3847/1538-4357/aae832 http://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-4357/aae832/meta Masanori Nakamura, Keiichi Asada, Kazuhiro Hada, Hung-Yi Pu, Scott Noble, Chihyin Tseng, Kenji Toma, Motoki Kino, Hiroshi Nagai, Kazuya Takahashi, et al., “Parabolic Jets from the Spinning Black Hole in M87”, The Astrophysical Journal, published 4 Dec 2018 DOI: https://doi.org/10.3847/1538-4357/aaeb2d http://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-4357/aaeb2d
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お知らせ2018.12.05
津村 耕司 助教(新領域創成研究部) NHK仙台放送局ラジオ第1『ゴジだっちゃ!』への出演 放送日/2018年12月12日(午後5:05放送) 学際科学フロンティア研究所の津村耕司助教は、NHK仙台放送局のラジオ第1の番組『ゴジだっちゃ!』(12月12日放送)に出演します。 ・前回の様子 ・前々回の様子 2ヶ月に1度のペースで出演している「津村満天堂」、今回のテーマは「New Horizonsと太陽系外縁探査」です。 現在、JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」は小惑星リュウグウにて活躍中など、太陽系探査に注目が集まっています。その中で、NASAのNew Horizonsという探査機が、2019年1月1日に人類史上初めて太陽系外縁天体 Ultima Thuleにフライバイします。このNew Horizonsという探査機は、2015年7月に初めて冥王星に接近したことで有名です。 今回の放送では、New Horizonsをはじめ世界の惑星探査について紹介します。 ■ゴジだっちゃ!(番組ページ)
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会議発表・論文・出版2018.12.02
新領域創成研究部の井田大貴助教は、金沢大学の髙橋康史准教授,東北大学の末永智一特任教授,Johns Hopkins大学のMingwei Chen教授らとの共同研究において,走査型プローブ顕微鏡の一種である走査型電気化学セル顕微鏡(SECCM)の高解像度化を行い,水素発生反応(HER)の触媒として期待されている遷移金属カルコゲナイドナノシートの触媒活性サイトを電気化学的にイメージングすることに成功しました。 水素ガスの効率的な生成技術は,再生可能エネルギーの観点や燃料電池自動車などの幅広い分野で注目が集まっています。二硫化モリブデン(MoS2)をはじめとする遷移金属カルコゲナイドナノシートは,非常に安価で大量に作製が可能であり,白金(Pt)に代わる水素発生反応の触媒として期待されています。しかしPtに比べ触媒能が低く,触媒能を向上させるための試みが世界で活発に行われています。そのほとんどは,材料全体の水素発生反応の効率から評価されており,電気化学的に活性な部分がどのように分布しているかは明確ではありませんでした。 本共同研究グループは,世界最高レベルの空間分解能を有するSECCMを開発し, MoS2ナノシート上に存在するHER活性サイトを,電流値のイメージとして可視化することに成功しました。さらに,SECCMによる観察で,局所的に電気化学的に硫黄の欠陥を形成し,触媒活性を亢進させることや,劣化が生じやすいサイトを可視化することに成功しました。 本研究で確立した技術は,効率的な水素発生触媒の開発に活用されることが期待されます。 本研究成果をまとめた論文は2019年11月28日にドイツ化学会誌『Angewandte Chemie International Edition』に掲載され、12月2日に本学のほか、金沢大学、筑波大学、高知工科大学よりプレスリリースされました。 論文情報: Yasufumi Takahashi, Yu Kobayashi, Ziqian Wang, Yoshikazu Ito, Masato Ota, Hiroki Ida, Akichika Kumatani, Keisuke Miyazawa, Takeshi Fujita, Hitoshi Shiku, Yuri E Korchev, Yasumitsu Miyata, Takeshi Fukuma, Mingwei Chen, Tomokazu Matsue, " High Resolution Electrochemical Mapping of Hydrogen Evolution Reaction on Transition Metal Dichalcogenide Nanosheets", Angewandte Chemie International Edition DOI: 10.1002/anie.201912863 https://doi.org/10.1002/anie.201912863 プレスリリース: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2019/12/press20191202-02-nano.html