トピックス
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お知らせ2023.01.16
北海道大学、名古屋大学および本学(実施部局:学際科学フロンティア研究所)が共同で実施しました、平成26年採択の「科学技術人材育成のコンソーシアムの構築事業」(文部科学省および国立研究開発法人科学技術推進機構)の事後評価結果が公表され、総合評価がS評価(最高位)となりました。 本事業にご支援をいただきました皆様には改めて感謝申し上げます。 この成果を今後の活動に活かして参りますので、引き続きご支援よろしくお願いいたします。 関連リンク 北海道大学 博士人材育成コンソーシアム: https://ccdp.synfoster.hokudai.ac.jp/news/news-info_07.html 事後評価結果: https://www.jst.go.jp/shincho/hyouka/r4hyouka/R4conso_jigo_01.pdf 科学技術人材育成のコンソーシアムの事業: https://www.jst.go.jp/shincho/consortium/index.html
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会議発表・論文・出版2023.01.16
日常生活に必要不可欠な衣服は、身体の汗などの多様な生体因子と緊密に触れ合っていることから、多様なセンシング機能を衣服に集積する技術を活用することで、私たちの日常での健康状況を、本人に意識させることなく、また周囲に知られることなく、さりげなくモニタリングすることが可能になります。 東北大学学際科学フロンティア研究所の郭媛元助教、佐藤雄一研究員、大学院工学研究科の呉京宣氏(修士課程2年)の研究チームは、汗の中に含まれる重要な生体健康因子であるナトリウム、尿酸などを高感度かつ選択的に検出・モニタリングできる多機能ファイバ・テキスタイルの開発に世界で初めて成功しました。「金太郎飴」の作製方法と似た熱延伸プロセスにより、ファイバの持つ繊細かつ柔軟な品質を維持しつつ、ファイバ中に電気化学センシングや液体注入の機能を組み合わせることで、多機能ファイバを衣服の中に織り込み、汗の多様な成分を同時にモニタリングする機能を実現しました。 今後この技術を発展させることで、私たちの心身健康状態をさりげなくモニタリングできる技術の革新につながるものと期待されます。 本研究成果は、学術出版大手シュプリンガー・ネイチャーのバイオセンサ分野専門誌『Analytical and Bioanalytical Chemistry』に2023年1月9日付で掲載されました。 図:多機能ファイバ・テキスタイルの開発と汗モニタリングへの応用。多機能ファイバの側面に特定のイオンや化学分子をセンシング可能な感応膜を修飾することにより、汗成分をモニタリングすることができた。 論文情報: Jingxuan Wu, Yuichi Sato, Yuanyuan Guo* (*corresponding author) “Microelectronic fibers for multiplexed sweat sensing” Analytical and Bioanalytical Chemistry DOI: 10.1007/s00216-022-04510-9 https://doi.org/10.1007/s00216-022-04510-9 プレスリリース: 東北大学 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/01/press20230116-03-sweat.html
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研究会等のお知らせ2023.01.13
ハイブリッド開催 FRIS Hub Meetingは、FRISの研究者全員が参加する研究発表セミナーで、月に一度8月を除く毎月第4木曜日に開催しています。これまで参加者はFRIS内の研究者を対象としていましたが、2019年12月より、対象を東北大学の研究者、学生へと広げました。 また、2021年1月からは学際融合東北拠点のTI-FRIS Hub Meetingと合同で開催しています。 言語は日本語と英語を混ぜて使用しています。異分野研究者同士では共通の常識や考え方は望めません。聴衆は発表中にどんどん質問し、討論し、理解を深めるようにしています。積極的にご参加ください。 【TI-FRISは、弘前大学、岩手大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島大学、宮城教育大学、三菱総合研究所によるコンソーシアム事業です。】 第39回 FRIS Hub Meeting(TI-FRIS Hub Meetingとの合同開催) 日時:2023年1月26日(木)11:00-12:00 開催方式:ハイブリッド開催(オンライン/Zoom ・学際科学フロンティア研究所セミナー室) ※オンサイト参加は当面はFRIS教員及びTI-FRISフェローに限定させていただきます。 オンライン参加ご希望の方は、事前登録が必要になります。 オンライン参加者 申し込みフォームよりご登録ください。 発表者: 市之瀬 敏晴 助教 (東北大学 学際科学フロンティア研究所/生命・環境) 発表タイトル: タンパク質翻訳から探る脳機能の多様性 (Diversity of brain functions by protein translation) 要旨: 脳は機能や性質の異なる多種類の細胞から構成され、記憶学習や運動制御など、多様な機能を発現します。この多様性のベースとなるのは、ゲノムDNAにコードされた遺伝子の発現(タンパク質を作ること)です。二万を越える遺伝子のそれぞれについて、どの細胞で、いつ発現するのか、適切に調節される必要があります。演者らは最近、脳の特定細胞でゲノムワイドにタンパク質翻訳をモニターする手法を開発しました。本セミナーではこの手法を元に、脳内の細胞種の多様性と、記憶学習に代表される脳の可塑性が、タンパク質翻訳調節によってどのように実現されているか紹介します。 ◆FRIS Hub Meetingについて
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研究会等のお知らせ2023.01.10
ハイブリッド開催 日本では「まだ学生なの」と言われてしまうことさえある大学院生。しかし、一歩日本の外に出てみると、「大学院生」が社会から「職業」として捉えられている国も数多くあります。そうした国では、大学院生は自分の研究や「学び」を日本よりも自由にデザインできたり、あるいは大学院生という「職業」への「転職」が自分の可能性を拓くためのステップになっていたりします。今回は、カナダの大学で活躍する小倉さんに、海外の大学院のお仕事について語って頂きます。 講演者:小倉 沙央里 氏(ブリティッシュコロンビア大学) タイトル:「職業としての大学院生」 日 時:1月17日(火)16:20~17:50 セミナーのURLは後日登録頂いたメールアドレス宛に送信されます。 参加ご希望の方は 参加申し込みフォーム よりご登録ください。 主催:東北大学学際科学フロンティア研究所 2022年度 展開ゼミ「東北大生のためのハローワーク」Webサイト: http://tamyu.jp/teaching/hellowork2022/ お問い合わせ 学際科学フロンティア研究所 准教授 田村 @
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研究会等のお知らせ2023.01.10
ハイブリッド開催 小野英理さんは、研究支援者(URA)などを経験し、大学の情報発信の整備や、研究成果発信のデザインの改善に取り組むだけでなく、オープンサイエンスの普及にも携わっています。今回は、ご自身のこれまでのキャリアをふりかえり、「学術とデザインの交差点」から見えることについてお話頂きます。 講演者:小野 英理 氏(京都大学) タイトル:「学術とデザインの交差点で考えたこと」 日 時:1月10日(火)16:20~17:50 セミナーのURLは後日登録頂いたメールアドレス宛に送信されます。 参加ご希望の方は 参加申し込みフォーム よりご登録ください。 主催:東北大学学際科学フロンティア研究所 2022年度 展開ゼミ「東北大生のためのハローワーク」Webサイト: http://tamyu.jp/teaching/hellowork2022/ お問い合わせ 学際科学フロンティア研究所 准教授 田村 @
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受賞2023.01.06
新領域創成研究部の鈴木博人助教は、第17回(2023年)日本物理学会若手奨励賞 (Young Scientist Award of the Physical Society of Japan) を受賞しました。 日本物理学会では、将来の物理学を担う優秀な若手研究者の研究を奨励し、学会をより活性化するために本賞を設けています。 鈴木助教の受賞の評価対象となった研究テーマおよび論文は、次の通りです。 対象研究:共鳴非弾性X線散乱による強相関物質の素励起の研究 対象論文: "Probing the energy gap of high-temperature cuprate superconductors by resonant inelastic x-ray scattering", npj Quantum Materials 3, 65 (2018). "Spin waves and spin-state transitions in a ruthenate high-temperature antiferromagnet", Nat. Mater. 18, 563 (2019). "Proximate ferromagnetic state in the Kitaev model material α-RuCl3", Nat. Commun. 12, 4512 (2021). 受賞情報: https://www.jps.or.jp/activities/awards/jusyosya/wakate2023.php
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研究会等のお知らせ2023.01.04
オンライン開催 ZoomによるWeb開催となります。 教育院生及び学際研関係者以外の方で参加をご希望の方は1月12日(木)13時までに下記のフォームから 申し込みをお願い致します。 追って参加方法等についてご連絡致します。 参加申込フォーム:https://forms.gle/mHoMwAdgQRYoudbS9 また参加には東北大メールが必要となりますので予めご確認下さい。 口頭発表者は以下の通りです。 宣 宜寧(工学研究科/ 情報・システム領域) 「将来の光ファイバ通 信ネットワーク向けの単一光子源」 A single photon source towards future fiber-based communication network 岩村 悠真(医学系研究科 / 生命・環境領域) 「腎臓に存在する赤血球造血因子産生細胞の発生分化様式」 Erythropoietin-producing cells in the kidney derive from embryonic neural cells. 石橋 理(農学研究科 / 生命・環境領域) 「アルキベマイシン類の全合成研究」 Synthetic study of alchivemycins 場所: オンラインセミナー(Zoom) R4後期第4回抄録集.pdf ■全領域合同研究交流会について
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研究会等のお知らせ2022.12.23
ハイブリッド開催 2022年5月より、FRIS/TI-FRIS 共催のもと、材料・デバイス研究に関するセミナーシリーズを開催しています。 材料・デバイス分野を主な研究の場とするスター研究者を招待し、最新のトピックを中心に研究紹介をしていただきます。 セミナーを通じた学内外研究者間の交流活性化を重視し、可能な限りハイブリッドでの開催を企画してまいります。 興味のある方はぜひご聴講ください。 東北大学およびTI-FRIS参画大学の皆様のご参加をお待ちしております。 第5回 開催日時: 2023年1月27日(金)9:30~ 会場: ハイブリッド開催/ 学際科学フロンティア研究所セミナー室、ZOOM Speaker:Mingda Li(Class ’47 Career Development Professor) Affiliation: Nuclear Science and Engineering, Massachusetts Institute of Technology (MIT), USA Title talk: Phonon machine learning Abstract Organizer:Nguyen Tuan Hung(学際科学フロンティア研究所) 主催: 学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS) 東北大学 学際科学フロンティア研究所 参加対象者: 東北大学およびTI-FRIS参画大学(弘前大学、岩手大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島大学、宮城教育大学)の教職員、学生 最新情報や参加申込方法名地、詳細は下記専用サイトをごらんください。 イベント情報ーFRIS/TI-FRIS Materials Science Seminarー http://nano.chem.tohoku.ac.jp/archives/443 参加登録URL: https://forms.gle/Kgxco7mwBPJ5FtXd8 ※Material Science Seminar 今後の開催予定 Vol.06 / 2023. 03 お問い合わせ先: Nguyen Tuan Hung(学際科学フロンティア研究所) nguyen*flex.phys.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
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研究会等のお知らせ2022.12.19
ハイブリッド/オンライン開催 2022年度 FRIS/TI-FRIS Life Science Seminar(全11回) 昨年度に引き続きFRIS/TI-FRIS 共催のもと、学際研の有志がオーガナイザー(座長)となり、生命・環境の研究に関するセミナーシリーズを企画しました。 学際研究を推進する上で「皆にぜひ紹介したい」「異分野連携の推進が望める」といった、各オーガナイザー肝煎りの講師陣です。 今年度は異分野の生物学的研究トピックに幅を広げています。興味のある方は、ぜひご聴講ください。 Vol. 9 2023年1月13日(金) オーガナイザー(座長):岡本泰典 小嶋良輔 先生(東京大学) 『合成生物学的手法による細胞外小胞の包括的理解と発展的利用』 Vol.9への 参加登録はこちらから Vol. 10 2023年1月26日(木) オーガナイザー(座長):常松友美 高橋阿貴 先生(筑波大学) 『攻撃行動の神経生物学:背側縫線核の役割』 Vol.10への 参加登録はこちらから Vol. 11 < Vol.11はオンラインのみの開催となります。> 2023年2月9日(木) オーガナイザー(座長):千葉杏子 仁田亮 先生(神戸大学) 『クライオ電子顕微鏡で見る医学・生命科学』 Vol.11への 参加登録はこちらから ※オンサイト参加可能人数の上限は40名です。 ※新型コロナウイルスの感染状況によっては、感染拡大防止の観点から、オンサイト参加対象の制限、上限の変更等が生じる場合もございますので、ご理解願います。 主催:東北大学 学際科学フロンティア研究所(FRIS)、学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS) お問い合わせ TI-FRIS事務局 @
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会議発表・論文・出版2022.12.16
新領域創成研究部のNguyen Tuan Hung 助教は、インドネシア科学院物理学研究所 Ahmad Ridwan Tresna Nugraha 主任研究員、東北大学大学院理学研究科物理学専攻 齋藤理一郎 教授とともに、固体の電子状態を第一原理で計算するQuantum ESPRESSOと呼ばれる世界的に使われているプログラムを動かすための手順と、関連する固体物理学やLinuxと呼ばれる計算機のオペレーティングシステムの基礎知識を一つの本にまとめました。この本だけで、パソコンにQuantum ESPRESSOをインストールして、電子状態の計算を実行することができます。 本書は、著者が東北大学、ハノイ工科大学(ベトナム)、浙江大学(中国)、東京都立大学、インドネシアなどで開かれたQuantum ESPRESSOの講習会の内容を、独学で学べるよう一冊の本にまとめています。実験系の大学院生でも、githubに登録されたサンプルプログラムを用いて第一原理計算ができるようになります。物理学、化学、電子工学、材料科学の広い分野の教育に貢献する内容です。 本書は、2022年12月29日(米国時間)にJenny Stanford Publishing(出版社)から発刊されます。 【書籍情報】 書名 : Quantum ESPRESSO Course for Solid-State Physics ページ数 : 372 出版社 : Jenny Stanford Publishing 出版社の所在地 : New York, USA 発行日 : 2022年12月29日 DOI : https://doi.org/10.1201/9781003290964 ISBN : 9789814968379 (hard cover), 9781003290964 (e-book)