トピックス
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研究会等のお知らせ2022.12.13
ハイブリッド開催 研究成果をより効果的に伝えるには、デザインの基本的な知識を身につけておくことが非常に役立ちます。第28回学際科学フロンティア研究所セミナーでは、論文や学会発表スライドでアピール力が向上するデザイン術を知ることができます。資料作成の効率化にも有効ですので、ぜひご参加ください。 本セミナーは、学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブTI-FRISの学術インパクト講座を兼ねて開催されます。この講座は、世界のトップジャーナルへの論文掲載等、世界トップレベルの学術的インパクトを生み出すためのスキルの修得を目指します。 東北大学およびTI-FRIS参画大学の皆様の参加をお待ちしております。 開催日時: 2023年1月11日(水)13:30-16:00 会場: オンライン(Zoom)、および学際科学フロンティア研究所セミナー室(オンサイトの参加者は講師とTI-FRIS フェロー、FRIS教員および東北大学関係者のみ)のハイブリッド開催(ただし、状況によりオンライン会議のみとなることがあります) 講演者: 千葉大学 理学部・大学院理学研究院 高橋 佑磨 准教授 講演タイトル: 科学プレゼンテーションにおけるデザイン術 講演内容: 「きれいなプレゼン資料が作れない」、「資料がわかりづらいと言われる」、「プレゼン資料を作るのに時間がかかる」。これらの悩みの多くはデザインのルールを知ることで解決します。本講演では、フォントの選び方、文章のレイアウト、図表の作り方、配色などについて、誰にでもできて、今すぐ使えるデザインのルールを紹介します。 講演者プロフィール: 2010 年、筑波大学大学院生命環境科学研究科 修了、博士(理学)。2013-2016年、東北大学学際科学フロンティア研究所新領域創成研究部 助教。専門は進化生物学と生態学で、生物の種内に見られる個性や多様性の機能について研究。研究発表の資料作成に必要なデザインのノウハウを普及することを目的にウェブページ「伝わるデザイン|研究発表のユニバーサルデザイン」を運営。著書に、「伝わるデザインの基本(技術評論社)」など。 言語:日本語 主催: 学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS) 東北大学 学際科学フロンティア研究所 参加対象者: 東北大学およびTI-FRIS参画大学(弘前大学、岩手大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島大学、宮城教育大学)の教職員、学生 参加申込方法: 申込フォームhttps://forms.gle/v5a7d4eF5rHvDGJj8 よりご登録ください。 参加申込締切: (オンサイト参加)2023年1月5日(木)正午 (オンライン参加)2023年1月10日(火)正午
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お知らせ2022.12.13
東北大学はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構) の公募した「カーボンリサイクル・次世代火力発電等技術開発/カーボンリサイクル・次世代火力推進事業/カーボンリサイクル技術の共通基盤技術開発」の委託先として採択され、国立大学法人九州大学・星光PMC株式会社との共同研究を実施します。 学際科学フロンティア研究所新領域創成研究部の田原淳士助教が本学における研究開発責任者を務めます。 本事業では、カーボンリサイクル技術ロードマップに記載されている技術の中で、CO2を原料とした化学品、燃料、鉱物化に関する技術を対象とし、カーボンリサイクル技術の要素技術確立のために中長期的な研究開発を必要とする共通基盤技術開発を実施します。 今回、田原助教が九州大学・星光PMCと共同で提案した「CO2マルチユーズ基幹化合物とバイオポリマー製造法の研究開発」という研究テーマが採択され、木材や二酸化炭素を原料とした新たなバイオリファイナリーの確立、ならびにバイオリファイナリーで得られた原料からのバイオポリマー合成と新たな用途開拓について、産学連携で取り組む事で、有限な化石資源に置き換わる新たな炭素資源循環社会の構築を目指します。 NEDO公募事業の詳細につきましては、NEDOホームページをご参照ください。 NEDOホームページ:https://www.nedo.go.jp/koubo/EV3_100254.html 星光PMC株式会社ニュースリリース https://www.seikopmc.co.jp/news/5860/
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研究会等のお知らせ2022.12.12
ハイブリッド開催 建築家というと、文字通り「家を建てる人」というイメージがあるかもしれません。しかし、建築家の仕事は、もっと幅広く、柔軟で、自由なものです。その土地の自然や、社会や、文化を取り込み、建築そして「空間」はつくられます。そして、建築や空間の役割には、「住む」ことだけではなく、「伝える」ことも含まれます。 日本を飛び出してオーストラリアまで活躍の場を広げた土岐先生に、建築と空間の役割と、社会とのつながりについて語って頂きます。 講演者:土岐 文乃 氏(フリーランス) タイトル:「オーストラリアの暮らしと建築」 日 時:12月13日(火)16:20~17:50 セミナーのURLは後日登録頂いたメールアドレス宛に送信されます。 参加ご希望の方は 参加申し込みフォーム よりご登録ください。 主催:東北大学学際科学フロンティア研究所 2022年度 展開ゼミ「東北大生のためのハローワーク」Webサイト: http://tamyu.jp/teaching/hellowork2022/ お問い合わせ 学際科学フロンティア研究所 准教授 田村 @
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会議発表・論文・出版2022.12.09
台湾・国立中央大学/MITOS Science CO., LTD.の浦田裕次氏、東北大学学際科学フロンティア研究所(兼務 大学院理学研究科)の當真賢二准教授、同大学大学院理学研究科の桑田明日香氏(博士後期課程1年)らを中心とした国際研究チームは、アルマ望遠鏡とヨーロッパ南天天文台・超大型望遠鏡を使い、宇宙最大の爆発現象である「ガンマ線バースト」の電波と可視光における偏光の同時観測を世界で初めて成功させました。 今回の観測により、偏光を使わなければ見えない隠れたエネルギーを含めたガンマ線バーストの本当の爆発エネルギーを推定し、これまでの推定の4倍以上となることがわかりました。この結果により、典型的なロングガンマ線バーストの起源となる星の重さや爆発の理論が修正を迫られる可能性があります。宇宙で最初に誕生した星は、それが引き起こすガンマ線バーストの観測によって探すことができます。その星の重さの測定は、宇宙の進化史の解明にもつながります。 この観測成果は、天文学専門誌『Nature Astronomy』に2022年12月8日付で掲載されました。 図:ガンマ線バーストGRB191221Bの想像図(左)と普通の光と偏光した光で観測したGRB191221Bの観測画像(右下挿入図)。爆発のエネルギーが光に変換されたもの(残光)が観測されるが、偏光を使うことで爆発エネルギーを正確に推定することができる。(クレジット:Urata et al./Yu-Sin Huang/MITOS Science CO., LTD.) 論文情報: Yuji Urata, Kenji Toma, Stefano Covino, Klaas Wiersema, Kuiyun Huang, Jiro Shimoda, Asuka Kuwata, Sota Nagao, Keiichi Asada, Hiroshi Nagai, Satoko Takahashi, Chao-En Chung, Glen Petitpas, Kazutaka Yamaoka, Luca Izzo, Johan Fynbo, Antonio de Ugarte Postigo, Maryam Arabsalmani, Makoto Tashiro “Simultaneous Radio and Optical Polarimetry of GRB 191221B Afterglow” Nature Astronomy DOI:10.1038/s41550-022-01832-7 https://doi.org/10.1038/s41550-022-01832-7 プレスリリース: 東北大学 http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/12/press20221209-01-GRB.html 東北大学大学院理学研究科 https://www.sci.tohoku.ac.jp/news/20221209-12403.html 埼玉大学 https://www.saitama-u.ac.jp/topics_archives/2022-1207-1416-16.html 国立天文台アルマプロジェクト https://alma-telescope.jp/news/grb191221b-202212
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受賞2022.12.08
東北大学学際科学フロンティア研究所新領域創成研究部の工藤雄大助教は、「2022年度 日本農芸化学会 東北支部 奨励賞」を受賞しました。本賞は日本農芸化学会東北支部において活動する優れた若手研究者に対して与えられる賞です。 また工藤助教は、「第68回毒素シンポジウム奨励賞」も受賞しています。本賞は毒素シンポジウム若手奨励賞は、毒素シンポジウムにおいて優秀な発表を行った若手会員に対して授与される学会賞です。 2022年度 日本農芸化学会 東北支部 奨励賞 受賞日:令和4年12月3日 受賞対象:新規化合物の探索を軸とする二次代謝産物の生合成研究 第68回毒素シンポジウム奨励賞 受賞日:令和4年9月5日 受賞対象:有毒イモリに含まれるテトロドトキシン関連化合物の探索に基づく生合成経路の推定 「2022年度 日本農芸化学会 東北支部 奨励賞」授賞式の様子。右端が工藤助教。(日本農芸化学会東北支部ウェブサイトより) 「第68回毒素シンポジウム奨励賞」の盾。 日本農芸化学会 東北支部 http://touhoku.jsbba.or.jp/awards/2022.html 毒素シンポジウム http://dokuso-symposium.bio.tokushima-u.ac.jp/68th-symposium/68th.html
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会議発表・論文・出版2022.12.08
Zoom や Slack などの技術は社会ネットワークを通して普及します。ネットワーク上の社会的な拡散のモデルとして、経済学では「ネットワーク・ゲーム」と呼ばれ、ネットワーク科学では「閾値モデル」としてそれぞれの分野で詳しく研究されてきました。過去の研究では一つの商品に対することが多く、二つの商品が普及する場合については理解が不十分でした。 東北大学学際科学フロンティア研究所新領域創成研究部の翁長朝功助教らの研究グループは、近似マスター方程式を用いて、二つの商品がどのように普及するのかを研究しました。特に、Zoom と Slack のように競合した商品の場合は、魅力が同等にも関わらず、片方のみが普及すること(対称性の破れが生じること)を示しました。 本成果は経済学専門誌『Journal of Economic Dynamics and Control』電子版に2022年11月3日付で掲載されました。 論文情報 T. Kobayashi, Y. Ogisu, & T. Onaga “Unstable diffusion in social networks” J. Econ Dyn. Control 146, 104561 (2023) DOI: 10.1016/j.jedc.2022.104561 https://doi.org/10.1016/j.jedc.2022.104561
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お知らせ2022.12.08
学際科学フロンティア研究所の中安祐太助教がDate fm エフエム仙台「Morning Brush(モーニング・ブラッシュ)」の番組内コーナー「Date fm SDGs ACTION」に出演し、中安助教の研究内容や行っている活動などについてお話します。 放送局:Date fm エフエム仙台 番組名:Morning Brush(モーニング・ブラッシュ) 放送日時:2022年12月9日(金)10:00~10:10 番組ウェブサイト: http://www.datefm.jp/pgm/brush/
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研究会等のお知らせ2022.12.07
ハイブリッド開催 FRIS Hub Meetingは、FRISの研究者全員が参加する研究発表セミナーで、月に一度8月を除く毎月第4木曜日に開催しています。これまで参加者はFRIS内の研究者を対象としていましたが、2019年12月より、対象を東北大学の研究者、学生へと広げました。 また、2021年1月からは学際融合東北拠点のTI-FRIS Hub Meetingと合同で開催しています。 言語は日本語と英語を混ぜて使用しています。異分野研究者同士では共通の常識や考え方は望めません。聴衆は発表中にどんどん質問し、討論し、理解を深めるようにしています。積極的にご参加ください。 【TI-FRISは、弘前大学、岩手大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島大学、宮城教育大学、三菱総合研究所によるコンソーシアム事業です。】 第38回 FRIS Hub Meeting(TI-FRIS Hub Meetingとの合同開催) 日時:2022年12月22日(木)11:00-12:00 開催方式:ハイブリッド開催(オンライン/Zoom ・学際科学フロンティア研究所セミナー室) ※オンサイト参加は当面はFRIS教員及びTI-FRISフェローに限定させていただきます。 オンライン参加ご希望の方は、事前登録が必要になります。 オンライン参加者 申し込みフォームよりご登録ください。 発表者: 上野 裕 助教 (東北大学 学際科学フロンティア研究所/物質材料・エネルギー) 発表タイトル: 不安定化学種の新科学 (Chemistry of Ultra-Unstable Structures) 要旨: 『原子や分子を選択的に一つずつ繋げていく分子合成法』と、『科学の常識を破ったどんな不安定な構造でも安定化させることができる手法』があれば、未知の分子を自在に合成し、その性質を利用することができるようになります。合成化学者はもちろん、自然科学分野では夢のまた夢のような話。そんなことができるだろうか・・・本講演では、プラズマ工学と有機合成化学を併用した『単原子・単分子レベルでのテーラーメイド分子構築法による未踏分子の合成とその応用』に関する最新の研究について紹介します。 ◆FRIS Hub Meetingについて
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研究会等のお知らせ2022.12.07
ハイブリット開催(オンライン/Zoom・学際フロンティア研究所セミナー室) ※オンサイト参加は学際研関係者と研究教育院生のあらかじめお申込みいただいた方に限定させて頂きます。 プログラム: 第一部(オンライン/オンサイト) 13:30-13:40 趣旨説明 13:40-14:20 口頭発表2件:大セミナー室 14:20-14:35 ポスター紹介ショートプレゼン10件, 1-2分×10 第二部(オンサイトのみ) 14:35-14:50 ポスター会場説明後、休憩 + 消毒作業 14:50-15:50 ポスターセッション(2会場) ※オンライン参加の方は第一部のみ視聴可能です。オンサイト参加の方は第一部・第二部通しての参加が可能です。 学際研関係者及び教育院生以外の方でオンライン参加をご希望の方は12月8日(木)13時までに下記のフォームから申し込みをお願い致します。 参加には東北大メールが必要となりますので予めご確認下さい。 追って参加方法等についてご連絡致します。 参加申込フォーム: https://forms.gle/5x3f54NaQMAA5RKz7 口頭発表者は以下の通りです。 【氏名】山梨 太郎 【所属】工学研究科 / デバイス・テクノロジー領域 【タイトル】植物の外部気体に応答する輸送体機能解析と応用 【Title】Functional analysis and application of transporters responding to external gases in plants 【氏名】宮本 知英 【所属】生命科学研究科 / 生命・環境領域 【タイトル】魚類の持つ棘条の形成機構 【Title】Developmental mechanism of the spiny-rays in fish R4後期第3回抄録集.pdf ■全領域合同研究交流会について
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会議発表・論文・出版2022.12.01
ヒトではDNA合成反応に働く酵素(DNAポリメラーゼ)が17種類存在し、それらのDNA合成反応の効率・正確性はそれぞれ異なり、ゲノム複製におけるポリメラーゼ間の分業は、ゲノム情報の安定性を決める主な要因です。特に、がん細胞においては、多くのDNAポリメラーゼ遺伝子に変異が生じ、 DNAポリメラーゼの使われ方が大きく変化することが報告されていますが、その実態は明らかになっていません。 公益財団法人がん研究会の大学保一プロジェクトリーダー(研究開始当時:東北大学学際科学フロンティア研究所 助教)、東北大学大学院生命科学研究科の東谷篤志教授らの研究チームは、ヒト培養細胞を使用して、全ゲノムにわたりDNAポリメーラの機能を解析する方法Polymerase usage sequencing(Pu-seq)法を開発し、主要なDNAポリメラーゼと言われていたPolε(イプシロン)とPolα(アルファ)それぞれが主にリーディング鎖・ラギング鎖合成に関与することを明らかにしました。また、これらのポリメラーゼのプロファイルを組み合わせた解析から、ゲノム上に多数存在する複製開始領域を今までにない精度で予測することにも成功しました。 今後は、本研究で開発されたPu-seq実験によって、がん化などによる細胞の状態変化によって生じるゲノム複製機構の変遷を明らかにし、ヒトなどの大きなゲノムを持つ生物が潜在的に有するDNA複製の柔軟性(flexibility)、また、それに伴う脆弱性(fragility)の全容解明に向け、研究を大きく進めていく予定です。 本研究成果は、『Nature Communications』誌に、2022年11月24日付で掲載されました。 図:DNA複製フォークの構造 ヘリカーゼがほどいた一本鎖DNA上でPol εがリーディング鎖、PolαとPolδラギング鎖合成を担う。 論文情報: Eri Koyanagi#, Yoko Kakimoto#, Tamiko Minamisawa#, Fumiya Yoshifuji#, Toyoaki Natsume, Atsushi Higashitani, Tomoo Ogi, Antony M. Carr, Masato T. Kanemaki, Yasukazu Daigaku* (#同等貢献、*責任著者) Nature Communications "Global landscape of replicative DNA polymerase usage in the human genome" DOI: 10.1038/s41467-022-34929-8 https://doi.org/10.1038/s41467-022-34929-8 プレスリリース: 東北大学 http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2022/12/press20221201-04-dna.html 東北大学大学院生命科学研究科 https://www.lifesci.tohoku.ac.jp/research/results/detail---id-51021.html 公益財団法人 がん研究会 https://www.jfcr.or.jp/laboratory/news/9874.html 情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 https://www.nig.ac.jp/nig/ja/2022/12/research-highlights_ja/pr20221124-2.html