トピックス
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会議発表・論文・出版2022.11.30
2022年7月まで本研究所新領域創成研究部に在籍した阿里木 托和提(アリム トヘティ)助教(現、東北アジア研究センター特任助教)は、在籍中の研究成果として書籍「イスラームと儒学—「回儒学」による文明の融合」を明石書店より出版いたしました。 明清時代は中国においてムスリム共同体が定着し、イスラームと儒学に精通した思想家・学者が誕生しました。本書では、イスラーム文明と中華文明双方の特徴、文化要素など豊富な資源に有機的に統一した文明対話を試みた思想体系を論じています。 書名:イスラームと儒学—「回儒学」による文明の融合 出版社:明石書店 発行日:2022年10月25日 ISBN: 978-4750354927 https://www.akashi.co.jp/book/b617608.html
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研究会等のお知らせ2022.11.28
オンサイト開催 MF研究会セミナー 辻内先生は、分子エレクトロニクス分野の研究を精力的に取り組んでおられます。 有機分子のエレクトロニクス特性研究にはいくつかのアプローチがありますが、そのなかでも生物物理学研究から進め、辻内先生はその延長上において諸現象を発見してきました。 本講演では、 1)色素と色覚、光のスペクトルの稀有なる体験と人工分子素子研究の端緒 2)膜蛋白質分子の構造と光特性の解析から設計する分子素子:膜蛋白質バクテリオロドプシンの分子間相互作用、二次構造間相互作用に関する研究 3)イオンダイオードの研究:アミノ酸含有ハイドロゲル素子に関する研究 4)その他、産業上の応用を目指す例:紫外可視光変換物質とシステムの研究 などの、分子エレクトロニクスに志向する基礎研究・応用研究の例をご紹介いただきます。 講師: 辻内 裕 先生 秋田大学大学院理工学研究科講師 学際科学フロンティア研究所客員准教授 日時: 2022年12月6日(火) 15:30~16:30 会場: 学際科学フロンティア研究所・セミナー室 ※オンサイトのみの開催です。/ 申し込み不要。直接会場にお越しください。 お問い合わせ 学際科学フロンティア研究所 増本 博 教授 (内) 4405 @
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研究会等のお知らせ2022.11.24
ハイブリッド開催 私たちの生活で「科学」が重要になればなるほど、非専門家であっても「科学」について知ることが重要になってきます。 今回は、専門家と非専門家のなかだちになるサイエンス・コミュニケーターの冨松さんに、そのお仕事についてお話頂きます。 講演者:冨松 美沙 氏(東北大学) タイトル:「科学の媒介者 サイエンスコミュニケーターとは?」 日 時:12月6日(火)16:20~17:50 セミナーのURLは後日登録頂いたメールアドレス宛に送信されます。 参加ご希望の方は 参加申し込みフォーム よりご登録ください。 主催:東北大学学際科学フロンティア研究所 2022年度 展開ゼミ「東北大生のためのハローワーク」Webサイト: http://tamyu.jp/teaching/hellowork2022/ お問い合わせ 学際科学フロンティア研究所 准教授 田村 @
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研究会等のお知らせ2022.11.22
ハイブリッド開催 私たちは、日々スマートフォンやPCを使って情報のやりとりをしています。それを可能にしているITシステムは、誰がどのように作っているのでしょうか。 ITシステムは、人と人との間を伝わる情報を扱うものなので、関係してくるのはITエンジニアだけではありません。実際のシステム開発の具体例を元にして、ご紹介したいと思います。 講演者:吉田 たろう 氏(株式会社Skewers) タイトル:「ITシステム開発の現場」 日 時:11月22日(火)16:20~17:50 セミナーのURLは後日登録頂いたメールアドレス宛に送信されます。 参加ご希望の方は 参加申し込みフォーム よりご登録ください。 主催:東北大学学際科学フロンティア研究所 2022年度 展開ゼミ「東北大生のためのハローワーク」Webサイト: http://tamyu.jp/teaching/hellowork2022/ お問い合わせ 学際科学フロンティア研究所 准教授 田村 @
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受賞2022.11.21
新領域創成研究部の郭媛元助教が、MITテクノロジーレビュー[日本版]主催のアワード「Innovators Under 35 Japan 2022」において、未来を創る35歳未満のイノベーターの1人に選出されました。郭助教は、独自に開発した多機能ファイバーを使い、複雑な脳機能の解明を目指した学際的な研究を展開しています。 「Innovators Under 35」は、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディア部門「MITテクノロジーレビュー」が主催する国際アワードです。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る、独創的で才能ある35才未満の若きイノベーターの発掘を目的とし、過去にはGoogle共同創業者のセルゲイ・ブリン氏、Facebook共同創業者兼会長兼CEOのマーク・ザッカーバーグ氏も受賞するなど、国際的に権威あるアワードとして高く評価されています。 「Innovators Under 35 Japan」はその日本版にあたり、今年で3回目の開催となります。本年度は「コンピューター/電子機器」、「ソフトウェア」、「輸送(宇宙開発)」、「インターネット」、「AI/ロボット工学」、「通信」、「エネルギー/持続可能性」に新設の「医学/生物工学」を加えた全8分野において350件を超える国内外の候補者の推薦・応募があり、厳正な審査を経て14人が受賞者として選出されました。なお、日本版の受賞者は次年度のグローバル版の候補者としてノミネートされます。 2022年12月15日(木)には、東京・室町三井ホールにて、受賞者を紹介する「Innovators Under 35 Japan Summit 2022 in Nihonbashi」が開催され、郭媛元助教も登壇する予定です。本イベントの模様はオンラインでも配信されます。 Innovators Under 35 Japan https://events.technologyreview.jp/iu35/ MITテクノロジーレビュー https://www.technologyreview.jp/
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受賞2022.11.17
新領域創成研究部の田原淳士助教は、国際学会「The 12th International Conference on the Biology, Chemistry and Therapeutic Applications of Nitric Oxide / 22nd Annual Scientific Meeting of the Nitric Oxide Society of Japan」にて「Young Investigator’s Award」を受賞しました。 本賞は令和4年10月28日から11月1日の5日間、東北大学星陵キャンパスで4つの国際学会を行う「Redox Week in Sendai」(2nd STINT-JSPS Joint Symposium; Oct 28th, 12th International Conference of NO / 22nd Annual Meeting of NOSJ; Oct 29th-30th, 4th International Conference on Persulfide and Sulfur Metabolism in Biology and Medicine; Oct 29th-Nov 1st, Tohoku Forum of Creativity, Thematic Program; Oct 29th-Nov 1st.) において、40歳以下の若手研究者を対象に優れた内容の口頭発表に対して与えられる学会賞です。 受賞日:令和4年10月30日 受賞対象:Synthesis of Oxalate Dianions from CO2 for Sustainable Iron-making System Redox Week in Sendai 2022 https://www.no2022.jp/index.html
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研究会等のお知らせ2022.11.15
The 6th FRIS-TFC Collaboration Event ハイブリッド開催 Workshop on Biosystems Design –From nanotechnology to microfluidics in biotechnology Biosystems に関するDNA origami, biosensing, microfluidicsを基盤とした国内トップレベルの研究を遂行する気鋭の研究者を講師陣として招待し、最新のトピックを中心に研究紹介をしていただきます。本ワークショップを通じた生命・工学分野を融合した学際研究の推進を目指します。 興味のある方はぜひご聴講ください。東北大学およびTI-FRIS参画大学の皆様のご参加をお待ちしております。 開催日時: 2022年12月8日(木)13:00-16:45 会場: ハイブリッド開催/ 東北大学 知の館(片平キャンパス)、ZOOM https://www.tfc.tohoku.ac.jp/jp/access.html 講演者および講演タイトル: Amy Shen先生(沖縄科学技術大学院大学 教授) 「Using microfluidics to probe complex flows in biomimetic systems」 船本 健一 先生(東北大学流体科学研究所 准教授) 「Microfluidic platform for investigation of hypoxic responses of eukaryotic cells」 鈴木 勇輝 先生(三重大学 准教授) 「Creation of nano- and microscale structures from DNA」 佐藤 佑介 先生(九州工業大学 准教授) 「Construction of bio-inspired artificial molecular systems and devices based on DNA nanotechnology」 庄司 観 先生(長岡技術科学大学 准教授) 「Electrode-Tethered DNA Nanopore Systems for Nanopore Sensing」 オーガナイザー: 馬渕拓哉、郭媛元(学際科学フロンティア研究所/TI-FRISフェロー) 主催: 学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS) 東北大学 学際科学フロンティア研究所(FRIS) 共催: 東北大学 研究推進・支援機構 知の創出センター 参加対象者: 東北大学およびTI-FRIS参画大学(弘前大学、岩手大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島大学、宮城教育大学)の教職員、学生 参加申込方法: 申込フォーム よりご登録ください。 お問い合わせ 学際科学フロンティア研究所 馬渕拓哉 @ 、郭媛元 @
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研究会等のお知らせ2022.11.14
ハイブリッド開催 地球規模の気候変動による災害の大規 模化や、防災の方法の共有など、災害への対応のため、ひとつの国にとらわれない活動の意義が増しています。今回は、東北大の卒業生でもある鈴木さんに、国際機関へのキャリアパスと、防災分野で国際機関がどのようにして様々なステークホルダーをつなぐ協働の場となっているかについてお話頂きます。 講演者:鈴木 さち 氏(世界銀行) タイトル:「マルチステークホルダーによる復興と防災:博士課程から国際機関へ」 日 時:11月15日(火)8:50~10:20 セミナーのURLは後日登録頂いたメールアドレス宛に送信されます。 参加ご希望の方は 参加申し込みフォーム よりご登録ください。 主催:東北大学学際科学フロンティア研究所 2022年度 展開ゼミ「東北大生のためのハローワーク」Webサイト: http://tamyu.jp/teaching/hellowork2022/ お問い合わせ 学際科学フロンティア研究所 准教授 田村 @
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お知らせ2022.11.11
2022年10月19日午後15時より、学際科学フロンティア研究所において、大野総長、小谷理事・副学長(研究担当)の出席のもと、またオンラインで青木理事・副学長(企画戦略総括)の参加の出席のもと、第4回の総長とFRIS若手研究者の学際研究懇談会を開催しました。 当日は、新領域創成研究部の教員(助教)6名が本所での研究成果を発表し、活発な質疑応答が行われました。また、大野総長からは、「研究第一主義」の伝統を守りつつも新たな力強い大学に向けた改革案など、今後の東北大学の方向性(大学ファンド対応を含む)についてご説明いただきました。その後、若手研究者から意見が活発に交わされました。大野総長、小谷理事、青木理事からは若手研究者に対し、より一層の飛躍に対する期待と応援のメッセージをいただきました。 最後に早瀬所長から懇談会閉会にあたっての挨拶があり、若手研究者と大野総長、小谷理事、青木理事との意見交換の機会を今後も継続的に設けたい旨の発言がありました。 研究成果発表者: 上野 裕 助教(物質材料・エネルギー領域) 「不安定化学種の新科学」 佐藤 伸一助教(生命・環境領域) 「タンパク質化学修飾による生命現象の解明研究」 SUN Sai 助教(情報・システム領域) 「Spontaneous rhythms of body, mind, brain」 石井 琢郎助教(デバイス・テクノロジー領域》 「尿道内の複雑流動に対する高フレームレート超音波撮像技術の開発」 中安 祐太助教(人間・社会領域》 「Utilization of biomass resources for sustainable lifestyle」 北嶋 直弥助教(先端基礎科学領域) 「宇宙の起源とダークマターに関する研究」
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研究会等のお知らせ2022.11.10
ハイブリッド開催 FRIS Hub Meetingは、FRISの研究者全員が参加する研究発表セミナーで、月に一度8月を除く毎月第4木曜日に開催しています。これまで参加者はFRIS内の研究者を対象としていましたが、2019年12月より、対象を東北大学の研究者、学生へと広げました。 また、2021年1月からは学際融合東北拠点のTI-FRIS Hub Meetingと合同で開催しています。 言語は日本語と英語を混ぜて使用しています。異分野研究者同士では共通の常識や考え方は望めません。聴衆は発表中にどんどん質問し、討論し、理解を深めるようにしています。積極的にご参加ください。 【TI-FRISは、弘前大学、岩手大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島大学、宮城教育大学、三菱総合研究所によるコンソーシアム事業です。】 第37回 FRIS Hub Meeting(TI-FRIS Hub Meetingとの合同開催) 日時:2022年11月24日(木)11:00-12:00 開催方式:ハイブリッド開催(オンライン/Zoom ・学際科学フロンティア研究所セミナー室) ※オンサイト参加は当面はFRIS教員及びTI-FRISフェローに限定させていただきます。 オンライン参加ご希望の方は、事前登録が必要になります。 オンライン参加者 申し込みフォームよりご登録ください。 発表者: 翁長 朝功 助教 (東北大学 学際科学フロンティア研究所/人間・社会) 発表タイトル: 社会ネットワーク上の拡散現象:新技術伝播の分析 (Dynamics of diffusion on social networks) 要旨: 購買行動やニュースなどの情報は、社会ネットワークを通じて人々の間に広まる。simple contagion と分類される感染症伝播に対して、社会的行動の拡散は complex contagion に分類され、近年 SNS のデータが増えるに伴って活発に研究されている。我々の研究では、社会における拡散現象の理解を深めるためゲーム理論を用いたアプローチを採用する。第一に、標準的な拡散モデルの一つであるワッツ閾値モデルは、ゲーム理論における調整ゲームと同値の拡散過程を示すことを指摘する。第二に、二つの財(商品)が広まっていく過程を描写するため、近似マスター方程式を用いた分析方法を提案する。第三に、Mac と Windows のように財が競合的な場合には、元々の魅力が同じであっても、偶然にどちらかが他方を支配することを明らかにする。解の軌道が鞍点経路となることにより、拡散の過程において対称性の破れが生じることを示す。 ◆FRIS Hub Meetingについて