トピックス
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会議発表・論文・出版2024.03.27
PI3K(ホスホイノシトール3-キナーゼ)は、細胞の運動や増殖、がん化などに関わる重要な酵素で、抗がん剤のターゲットとなるなど医学的にも重要な分子です。東北大学 学際科学フロンティア研究所の松林英明助教らは、PI3Kのアミノ酸配列の中に、従来知られていなかったAP2結合配列を発見し、このAP2結合配列が、PI3K本来の酵素活性とは別に、細胞膜を細胞内側へ取り込む働き(エンドサイトーシス)を誘発することを明らかにしました。さらにAP2と結合できないように改変したPI3Kは、細胞をより・・・
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会議発表・論文・出版2024.03.26
国立大学法人東北大学学際科学フロンティア研究所と株式会社ElevationSpaceが取り組む、高い安全性と低コストを両立するハイブリッドスラスタ実現に向けた共同研究について、2023年10月~2024年2月にかけて、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構の協力のもと実施した、実機に近い試験モデルによる燃焼試験に成功したことをお知らせします。 軌道離脱を実現するような高い推力と、小型衛星に搭載可能な大きさ、経済性、安全性を兼ね備えるハイブリッドスラスタは、世界でも宇宙実証に至ってい・・・
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お知らせ2024.03.22
新領域創成研究部の千葉杏子助教と先端学際基幹研究部の丹羽伸介准教授らの論文が、日本分子生物学会の国際学術誌『Genes to Cells』において、出版後12ヶ月の間に最もダウンロードされた論文の一つとして、出版元のWiley社から「Top Downloaded Article 」に認定されました。 該当論文は次の通りです。 Juri Nakano, Kyoko Chiba, Shinsuke Niwa "An ALS-associated KIF5A mutant forms oligomers and a・・・
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会議発表・論文・出版2024.03.18
資源として豊富なマグネシウム(Mg)を用いるマグネシウム蓄電池(Rechargeable Magnesium Battery: RMB)は、安価で安全・高容量な次々世代蓄電池として期待されています。RMBの実現には、Mgを円滑に挿入・脱離できる正極材料が必要ですが、Mgは固体中を移動しにくいことが高性能な正極材料の開発を阻んでいました。例えば、これまでに提案されてきたスピネル型構造の正極材料では、Mgの移動を促進するために150℃まで加熱する必要がありました。またMgを挿入する・・・
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お知らせ2024.03.12
東北大学学際科学フロンティア研究所(学際研)は、1995年に発足した「学際科学研究センター」を前身として学際研究を推進した「学際科学国際高等研究センター」と、若手研究者育成という新たな使命を持った「先端融合シナジー研究所」とが統合して、2013年に設立されました。以降、先端的学際研究の推進、若手研究者の育成「学際尚志プログラム」、学内学際研究の発掘をミッションとして活動し、設立から10周年を迎えました。これを記念して、「学際科学フロンティア研究所設立10周年記念式典・講・・・
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受賞2024.03.12
東北大学学際科学フロンティア研究所の齋藤勇士助教が、公益財団法人宇宙科学振興会による『2023年度第16回宇宙科学奨励賞』を受賞しました。この賞は、宇宙科学(宇宙理学および宇宙工学を含む)分野で顕著な研究業績を上げ、将来の宇宙科学の発展に大きく貢献することが期待される若手研究者を表彰するために2008年度に創設されました。宇宙理学および宇宙工学の分野の学識経験者で構成される選考委員会による審査の結果、齋藤助教が本年度の宇宙科学奨励賞(宇宙工学分野)を受賞しました。 東北大学 学・・・
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研究会等のお知らせ2024.03.05
ハイブリッド開催 / Hybrid Event FRIS Hub Meetingは、FRISの研究者全員が参加する研究発表セミナーで、月に一度、8月を除く毎月第4木曜日に開催しています。Hub Meetingの趣旨は、発表者が全領域の研究者を対象として、研究のイントロと分かりやすい専門的内容の紹介を行い、新テーマ創成の芽を作ることです。2021年1月からは世界で活躍できる研究者戦略育成事業「学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS)」のTI-FRIS Hub Meeti・・・
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会議発表・論文・出版2024.03.04
近年社会におけるAI技術を用いた情報処理の需要は急速に増加しています。現在は、ニューラルネットワークによる情報処理の計算を、電子計算機上で膨大な数のCPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理装置)を用いることによって行っているため、高い消費電力が問題となっています。一方、人間は低消費電力で情報処理を行っていることから、リザバー計算や量子計算技術など、従来とは異なる概念に基づいた科学技術による情報処理の研究が世界各国で進んでいます。 東北大学材料科学高等研究所(WPI-AIMR・・・
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会議発表・論文・出版2024.03.01
タンパク質に人工的な機能を導入するバイオコンジュゲーション技術は近年、目覚ましい成長を遂げている。バイオコンジュゲーション技術の核となるのは、目的のタンパク質と標識試薬の間に共有結合を形成する化学反応である。これまでの研究では、タンパク質の立体構造を損なわないようにバッファーなどの水系溶媒中で進行する化学反応を利用してきた。このようなアプローチでは、リジン残基、システイン残基のような反応性の高いアミノ酸残基を修飾することは比較的容易であるが、トリプトファン残基のような一般に反応・・・
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研究会等のお知らせ2024.02.08
ハイブリッド開催 / Hybrid Event FRIS Hub Meetingは、FRISの研究者全員が参加する研究発表セミナーで、月に一度、8月を除く毎月第4木曜日に開催しています。Hub Meetingの趣旨は、発表者が全領域の研究者を対象として、研究のイントロと分かりやすい専門的内容の紹介を行い、新テーマ創成の芽を作ることです。2021年1月からは世界で活躍できる研究者戦略育成事業「学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS)」のTI-FRIS Hub Meeti・・・