トピックス
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お知らせ2024.10.07
2024年7月2日に学際研(FRIS)にて、冨永総長と杉本理事・副学長(研究担当)の出席のもと、第6回総長・FRIS若手研究者学際研究懇談会が開催されました。本会の前半で若手研究者からFRISの特徴的な活動や実験スペースの紹介を行いました。特に、生命科学・化学・工学等の複数分野の基盤的研究設備を有する学際研協働的研究環境「FRIS CoRE (Cooperative Research Environment)」と、研究に興味のある東北大学内の学部生を若手研究者が雇用して研究の進展を図るとともに学生に最先端研究を体験してもらう「FRIS URO (Undergraduate Research Work Opportunities)」について活発な質疑応答がなされ、東北大学を先導する活動として大きな期待を受けました。またロボットによって実験の自動化を進める「Smart Labo」も紹介され、共同研究を進める東北大学学生発スタートアップとFRISの関係者が激励を受けました。 本会の後半では若手研究者37名が対面参加し、オンライン参加も含めてハイブリッド形式で意見交換が行われました。総長からは若手研究者(初期・中期キャリア研究者)のさらなる研究推進と研究環境改善のためのアイデアへ期待が示されました。FRISの若手研究者からは大学の体制強化や研究支援計画についてさまざまな側面からの質問が投げかけられました。 今後も本懇談会等を通じてFRISは総長・理事と相互理解を深め、学内で先導的な役割を果たす拠点の一つとして活動していきたいと思います。
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研究会等のお知らせ2024.10.04
開催概要 このシンポジウムの目的は、ソーシャルロボットのガバナンスにおける AI 倫理標準化の利用について議論することであり、具体的には、急速な立法プロセスに追いつくことができていないことによる、AI 対応テクノロジーの規制に対する課題について検討します。ちなみに、ソーシャルロボットの規制を検討することに加えて、エシカルデザインの視角から利害関係者が倫理的、法的、社会的影響 (ELSI) のリスクを確実に管理できるよう、拘束力のない柔軟な AI 倫理基準に依存する規制の枠組みについても探求しています。 開催方式:現地開催+オンライン 会 場:九州大学稲盛財団記念館稲盛ホール(福岡県福岡市西区元岡744) 申込方法(参加無料 ※要事前登録): https://x.gd/g6TuN ウェイブサイト:https://www.roboethics.design/ 主催: 九州大学高等研究院 東北大学学際科学フロンティア研究所 共催: IEEE Robotics and Automation Society TC on Robot Ethics IEEE Society on Social Implications of Technology グレイトブリテン・ササカワ財団 ミュンヘン工科大学人工知能倫理研究所 オスロ大学大学院情報科学研究科 セント・アンドルーズ大学大学院情報科学研究科 ノースフロリダ大学大学院政治学研究科 芝浦工業大学大学院理工学研究科 理化学研究所革新知能統合研究センター科学技術と社会チーム
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研究会等のお知らせ2024.10.04
ハイブリッド開催 日時 / 2024年10月7日 (月) 13:30~ 会場 / 口頭発表:オンライン&学際科学フロンティア研究所セミナー室 ポスター発表:学際科学フロンティア研究所セミナー室 教育院生及び学際研関係者の方は申込不要です。 Zoom情報等は後日ご連絡いたします。 口頭発表者は以下の通りです。 1.細沼 航平「フィリピン、パンパンガ川流域における衛星画像による水稲の洪水害予測モデルの構築と洪水被害の経済学的評価」 Development of a Flood Damage Prediction Model for Paddy Rice Based on Satellite Imagery and Economic Assessment of Flood Damage in the Pampanga River Basin, Philippines 2. 荒井 魁斗 「デザイナー受容体を用いた生体におけるG12シグナルの機能解析 」 In vivo analysis of G12 signaling function using designer receptors 3. 三原 祥元「“触媒研究”ってなにをしている?」 Brief introduction about “Research of Catalyst” 問い合わせ先 学際高等研究教育院 総合戦略研究教育企画室 @ ■全領域合同研究交流会について
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研究会等のお知らせ2024.10.02
ハイブリッド開催 / Hybrid Event FRIS Hub Meetingは、FRISの研究者全員が参加する研究発表セミナーで、月に一度、8月を除く毎月第4金曜日に開催しています。Hub Meetingの趣旨は、発表者が全領域の研究者を対象として、研究のイントロと分かりやすい専門的内容の紹介を行い、新テーマ創成の芽を作ることです。2021年1月からは世界で活躍できる研究者戦略育成事業「学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS)」のTI-FRIS Hub Meetingと合同で開催しています。 Hub Meetingでは英語での発表を強く推奨しています。異分野研究者同士では共通の常識や考え方は望めません。参加者は発表中にどんどん質問し、討論し、理解を深めるようにしています。Hub Meeting参加対象(下記)の方は積極的にご参加ください。 【TI-FRISは、弘前大学、岩手大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島大学、宮城教育大学によるコンソーシアム事業です。】 第58回 FRIS Hub Meeting(TI-FRIS Hub Meetingとの合同開催) 日時:2024年10月25日(金)16:00- 開催方式:ハイブリッド開催(オンライン/Zoom・学際科学フロンティア研究所セミナー室) Language: English 参加ご希望の方は、事前登録が必要になります。 参加申し込みフォームよりご登録ください。 登録締切:10月24日(木)15:00 発表者: 小林翔 准教授 (山形大学 /生命・環境 / TI-FRI Sフェロー) 発表タイトル: 鉄依存的細胞死フェロトーシスを抑える物質の探索方法の確立と食品抽出物での応用/Establishment of methods to search for compounds inhibiting iron-dependent cell death, known as ferroptosis, and their application in food extracts 発表内容の概要: Cells are constantly exposed to reactive oxygen species (ROS) due to various stimuli. Excessive ROS cause oxidative damage and are involved in the development of disease such as lifestyle-related diseases. Cells have antioxidant systems in which antioxidant enzymes and antioxidants cooperatively eliminate ROS. Glutathione (GSH) is a major intracellular antioxidant, and its depletion induces to ferroptosis, characterized by the accumulation of lipid peroxides via the Fenton reaction catalyzed by ferrous iron. In this presentation, I will explain the GSH antioxidant system in cells against ROS and introduce methods to search for compounds that inhibit ferroptosis and their application in food extracts. Hub Meeting参加者 趣旨と守秘義務を理解・了解していることを条件に、以下の方が参加できます。 Hub Meetingメンバー 発表のターゲットとする参加者、アーカイブ視聴対象 ・東北大学学際科学フロンティア研究所教員 ・TI-FRISフェロー オブザーバー Hub Meetingに興味のある下記の参加者(質問・議論にも参加することができます) ・東北大学学際高等研究教育院研究教育院生 ・東北大学教職員・学生 ・TI-FRIS参画大学教職員・学生 ・TI-FRIS関係者(委員会委員等) ・「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」の育成対象者 ・科学記者 ・学際研所長/TI-FRISプログラムマネージャーが認めたもの ◆FRIS Hub Meetingについて
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研究会等のお知らせ2024.09.30
2025年1月26日(日)14:00~15:00に多摩六都科学館(東京都西東京市)で開催されるロクトサイエンスレクチャーにて、学際科学フロンティア研究所新領域創成研究部の齋藤勇士助教が「将来の宇宙開発を担うハイブリッドロケット」についてお話いたします。 開催概要 開催日時 2025年1月26日(日)14:00~15:00 会場 多摩六都科学館 TEL:042-469-6100 〒188-0014 東京都西東京市芝久保町5-10-64 公式サイト https://www.tamarokuto.or.jp/ 参加申し込み [対象]中学生以上 内容は高校生程度以上 定 員:60人 参加費:100円 参加方法:web抽選 ※締切 2025年1月14日(火)必着 (多摩六都科学館ホームページより申込) 申込URL:https://www.tamarokuto.or.jp/event/index.html?c=event&info=3274&day=2025-01-26 主催・共催 主 催:多摩六都科学館 共 催:公益財団法人 宇宙科学振興会
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会議発表・論文・出版2024.09.24
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生体情報継承学分野の楠山譲二テニュアトラック准教授(2022年9月まで学際科学フロンティア研究所助教)の研究グループは、東北大学学際科学フロンティア研究所の石井琢郎助教、北海道大学との共同研究で、脂肪組織は周囲の硬さを感知し、CXCL13と呼ばれるタンパク質を分泌することで、周囲のマクロファージや血管内皮細胞に硬さ情報を伝えていることを明らかにしました。 この研究は文部科学省科学研究費補助金、日本医療研究開発機構革新的先端研究開発支援事業、神澤医学研究振興財団、上原記念生命科学財団、中富健康科学振興財団、ロッテ財団、持田記念医学薬学振興財団、かなえ医薬振興財団の支援のもとでおこなわれたもので、その研究成果は、国際科学誌Journal of Lipid Research(ジャーナル・オブ・リピド・リサーチ)に掲載され、2024年9月30日に出版されます。 図:CXCL13は脂肪細胞の感じた細胞外マトリックスの硬さ情報を他の細胞に伝達する。 論文情報: タイトル:Targeted Protein Degradation in the Mitochondrial Matrix and Its Application to Chemical Control of Mitochondrial Morphology 著者:Arthur Choisez, Seiichiro Ishihara, Takuro Ishii, Yidan Xu, Sepideh D. Firouzjah, Hisashi Haga, Ryoichi Nagatomi, Joji Kusuyama* *責任著者:東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 テニュアトラック准教授 楠山譲二 掲載誌:The Journal of Lipid Research DOI:10.1016/j.jlr.2024.100620 URL: https://www.jlr.org/article/S0022-2275(24)00125-1/fulltext プレスリリース: 東北大学 https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2024/09/press20240924-03-cell.html 東京医科歯科大学 https://www.tmd.ac.jp/press-release/20240924-1/ 北海道大学 https://www.hokudai.ac.jp/news/pdf/240924_pr.pdf
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会議発表・論文・出版2024.09.18
本研究所の別所上原学助教は、共著による書籍「発光生物のはなし」(中部大学 大場裕一編)を朝倉書店から出版いたしました。 暗闇で自ら光る生物「発光生物」は、身の回り(例えば足もの土の中のミミズ)から最果ての海まで至る所に住んでいます。まさに地球は発光生物の惑星とでも言えるでしょうか。本書は、さまざまな発光生物の研究を第一線で活躍する研究者たちが書いた、最新知見が盛りだくさんの本です。同時に、光る生き物の不思議を研究者に限らず多くの人に知って欲しいという想いから、好奇心を満たしてくれるような興味深いはなしを激選して執筆しました。研究者の方も一般の方も是非手に取って読んでいただけたら幸いです。 【書籍情報】 出版社:朝倉書店 体裁:A5判/192ページ 刊行日:2024年9月13日 ISBN:978-4-254-17192-1 C3045 https://www.asakura.co.jp/detail.php?book_code=17192&srsltid=AfmBOoqjPEI5FG9MoyJNU57JTcw7E1dlOZ7ltrzzOdssaxKE_61UQera
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お知らせ2024.09.18
2024年7月24日(水)から25日(木)にかけて、韓国の建国大学 (Konkuk University, Korea) BrainKorea21 (BK21) FOUR program (Director: Prof. Dong-Kug Choi) と学際科学フロンティア研究所とのJoint Symposium が、学際科学フロンティア研究所セミナー室にて開催されました。 建国大学 BK21 FOUR program は、東北大学学際研と部局間覚書 (MOU) を締結しており、日韓の国際共同研究の実現および加速化に向け、これまで研究交流活動を実施してきました。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、過去2度のシンポジウムはいずれもオンライン開催でしたが、今年度、仙台の地にて初の対面開催となりました。韓国側からは6名のPI (Prof. Dong-Kug Choi, Prof. Hyoung-Sik Won, Prof. Beong-Ou Lim, Prof. Ji-Hong Lim, Tae-Bong Kang, Prof. Jooho Park)、およびその指導学生が6名(うち1名は体調不良で不参加)、日本を訪問しました。 Day 1 は学際研と建国大学との共同研究の可能性の探索に向け、学際研から佐藤伸一准教授、金村進吾助教、建国大学からProf. Lim、Prof. Park による研究紹介が行われました。 Day 2 は各PIとともに研究を実施する学生同士の交流を目的としたシンポジウムが開催されました。韓国側の6名PIに加え、学際研から工藤雄大准教授、Aseel Marahleh助教、阿部博弥准教授、上野裕助教、佐藤准教授、奥村正樹准教授の指導学生または共同研究先の学生が英語で口頭発表を行い、建国大学の先生方との研究ディスカッションや、国際共同研究の可能性について活発に議論がなされました。研究発表後には学際研ラボツアーを実施しました。FRIS CoRE を見学した際には、その研究環境や分野間の壁を撤廃したシステムに関心を示していました。 懇親会では日本と韓国、学生とPIの垣根を越えて、多くの人が互いに交流する時間を過ごすことができました。終わりの挨拶では、来年度は建国大学にて開催すると約束いただきました。 2日間を通じて15件の講演があり、総勢35名が参加しました。日韓の国際交流を今後も盛り上げていきます。ご参加くださった皆様に厚く御礼申し上げます。 シンポジウム世話人:Prof. Ji-Hong Lim (KU)、田原淳士 (FRIS)、Aseel Marahleh (FRIS)
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お知らせ2024.09.17
新領域創成研究部の上地浩之助教と濱本裕美助教の研究課題がそれぞれ、JSTの2024年度戦略的創造研究推進事業(さきがけ)に新規採択されました。 採択課題は以下の通りです。 上地浩之助教 研究領域「加齢による生体変容の基盤的な理解」 研究課題「細胞内タンパク質熱力学の変容に対抗する代謝産物の研究」 濱本裕美助教 研究領域「社会課題を解決する人間中心インタラクションの創出」 研究課題「価値観の多軸化によるルッキズムからの脱却」 情報掲載ページ: 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 2024年度 戦略的創造研究推進事業(さきがけ)の新規研究課題及び評価者について https://www.jst.go.jp/kisoken/presto/application/2024/240917/240917.html
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研究会等のお知らせ2024.09.10
タイトル: Invertebrate Pirates: Mechanism and Evolution of a Stolen Defense 生命の複雑性は動物の多様性を促進する重要な要因である。中でも、他の生物の細胞やオルガネラ、化学物質を「盗む」複雑な表現型の進化は十分に理解されていない。本セミナーでは、刺胞動物が持つ刺胞をウミウシ類が盗む現象に焦点を当て、その能力に関与する遺伝子や組織、行動を解明し、進化的起源を明らかにしようとしているGoodheart博士を招き、最新の研究成果を紹介していただく。 開催日時: 2024年9月25日(水) 16:00~18:00 会場: 学際科学フロンティア研究所 1F セミナー室 主催:学際科学フロンティア研究所 Guest Speaker: Dr. Jessica Goodheart American Museum of Natural History, USA Abstract: Life’s complexity is a key factor driving animal biodiversity. Complex phenotypes, which integrate co-opted and novel traits across biological levels, often depend on other organisms. However, the evolution of such phenotypes is not well understood. My lab studies the theft of nematocysts—stinging organelles made by Cnidarians—by certain animals. We aim to identify the genes, tissues, and behaviors involved in nematocyst sequestration and trace its evolutionary origins in metazoans. In nudibranch gastropods, we’ve identified two independent origins of this ability and found links between prey preference and key morphological changes, offering insights into the evolution of complex traits. 使用言語: 英語 Organizer: 別所-上原 学 manabu.bessho.a3_at_tohoku.ac.jp(_at_を@に入れ替えてください)