トピックス
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研究会等のお知らせ2024.05.18
東北大学学際科学フロンティア研究所は、2024年5月25日(土)〜29日(水)に、せんだいメディアテーク1Fオープンスクエアにて、企画展示「学際研究で蘇る東北の豪族達」と、関連する学術講演を開催します。 学際研究は、異なる学問分野の専門知識や方法論を組み合わせ、互いに協力 することで、より広い視野から新しい解決策を生み出す研究アプローチです。本企画展では、考古学・人類学・遺伝学・理化学的解析といった最新の研究手法を駆使し学際研究で甦った東北地方の豪族を紹介します。 併設展示「知の交差点:異分野との出会いから続く未来への道」では、若手研究者たちが学際研究をすすめている東北大学学際科学フロンティア研究所の活動を展示します。 展示、学術講演ともに入場無料で、どなたでもご参加いただけます。ご参加を心よりお待ちしております。 【開催概要】 ■企画展示「学際研究で蘇る東北の豪族達」 併設展示「知の交差点:異分野との出会いから続く未来への道」 ■開催日時 2024年5月25日(土)〜29日(水)9:30-18:00 (一部デジタル展示は10:00より。最終日は19:30閉場。) ■会場 せんだいメディアテーク1Fオープンスクエア 〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2-1 https://www.smt.jp ■展示(ご自由にご覧いただけます) 概要:急速なデジタル技術の革新により、昨今では精巧な模型作成にとどまらず、まるでそこに実物があるかのような3D空間体験が可能になりました。本展示では、広域空間再現ディスプレイやVRといったデジタル技術を用いた全く新しい体験を通して、研究成果や研究者の生活を知ってもらいたいと考えています。 内容: ・精巧な3Dプリンターによる発掘人骨の模型展示 ・古代人が甦るまで(SONY空間ディスプレイ) ・FRIS CoREってどういうところ?実験室をのぞいてみよう(VR展示) ■学術講演(当日入場可・事前申込優先) 2024年5月25日(土)10:30-12:00 「形態と文化と道具で探る古代の人々」 演者:波田野悠夏・鈴木敏彦・伊豆原月絵・山極海嗣 概要:人類学や考古学を専門とする4名の研究者が、出土した遺物を手がかりに過去の人々の姿や文化に迫ります。 2024年5月26日(日)13:00-15:00 「研究者になるってどんな感じ? -世界を変える仕事への旅人-」 演者:岡本泰典・松林英明・市之瀬敏晴・中安祐太・安井浩太郎・齋藤勇士・波田野悠夏・村越ふみ 概要:8人の研究領域の異なる若手研究者が、これまでの人生を振り返りながら、研究者の生活を紹介します。(対象年齢:小学生以上) 2024年5月29日(水)18:00-19:30 サイエンスカフェ「王達の棺:考古学からみた東北の豪族たち」 演者:辻秀人・鈴木敏彦 概要:東北地方の弥生時代から古墳時代への変遷過程を研究されている辻秀人氏を招き、展示されている灰塚山古墳発掘調査を中心に古墳時代の王たちの姿に迫ります。 ■学術講演参加お申込み 下記URLのWEBフォームからお申し込みください。 https://forms.gle/LHNdyKwiBHDYnndK9 WEBフォームをご利用になれない場合は主催事務局(波田野:022-717-8269)まで参加のご希望を電話でご連絡ください。(月・火・金13:00-17:00にお願いいたします。) ■主催・後援・協力 主催:東北大学学際科学フロンティア研究所 後援:株式会社サンクアール、米沢市教育委員会、喜多方市教育委員会 協力:東北学院大学博物館、株式会社アートフリーク
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お知らせ2024.05.17
2024年4月26日に学際科学フロンティア研究所において、第1回ネオ生体防御システム研究会を開催しました。 招待講演として東京大学・新世代感染症センターの古瀬祐気教授にお越しいただき、「細胞で増える、世界に広がる。木を見て森も見たいひとの感染症研究」というタイトルでご講演いただきました。 古瀬先生は学際研のOBで、ある時はWHOが派遣する専門家としてエボラウイルスなどの対策に従事し、ある時は新型コロナウイルスクラスター対策班としてデータ解析などを行い、臨床や基礎研究に取り組む感染症のスペシャリストです。 今回はこれまでの感染症に関する疫学研究、分子生物学研究、情報学研究についてお話いただきました。 主催/東北大学学際科学フロンティア研究所 オーガナイザー/村越ふみ(学際研)、金村進吾(学際研)
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研究会等のお知らせ2024.05.09
ハイブリッド開催 / Hybrid Event FRIS Hub Meetingは、FRISの研究者全員が参加する研究発表セミナーで、月に一度、8月を除く毎月第4金曜日に開催しています。Hub Meetingの趣旨は、発表者が全領域の研究者を対象として、研究のイントロと分かりやすい専門的内容の紹介を行い、新テーマ創成の芽を作ることです。2021年1月からは世界で活躍できる研究者戦略育成事業「学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS)」のTI-FRIS Hub Meetingと合同で開催しています。 Hub Meetingでは英語での発表を強く推奨しています。異分野研究者同士では共通の常識や考え方は望めません。参加者は発表中にどんどん質問し、討論し、理解を深めるようにしています。Hub Meeting参加対象(下記)の方は積極的にご参加ください。 【TI-FRISは、弘前大学、岩手大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島大学、宮城教育大学によるコンソーシアム事業です。】 第54回 FRIS Hub Meeting(TI-FRIS Hub Meetingとの合同開催) 日時:2024年5月24日(金)16:00- 開催方式:ハイブリッド開催(オンライン/Zoom・学際科学フロンティア研究所セミナー室) Language: 日本語 参加ご希望の方は、事前登録が必要になります。 参加申し込みフォームよりご登録ください。 登録締切:5月23日(木)15:00 発表者: 関 まどか 准教授 (岩手大学/生命・環境/TI-FRISフェロー) 発表タイトル: 肝蛭のin vitro培養系確立への挑戦 ー幼虫はin vitroでどこまで成長するか?ー/Challenge to establish an in vitro culture system for liver flukes ーIs it possible to mature juveniles in in vitro culture conditions? 発表内容の概要: ヒトや動物に感染する寄生虫は、マラリアに代表される単細胞生物の原虫類と、多細胞生物である吸虫、条虫、線虫を含む蠕虫(ぜんちゅう)類に大別される。原虫類ではin vitro培養系の確立を契機に、薬剤やワクチンの開発研究が飛躍的に進展した。一方、蠕虫類の発育をin vitroで再現することは不可能とされ、研究開発上のボトルネックになっている。本研究では、プラナリア研究との学際融合により実現した「有性化因子の添加」という新規アプローチにより、吸虫の一種である肝蛭(かんてつ)を用いたin vitro培養系の確立を目指す。 Hub Meeting参加者 趣旨と守秘義務を理解・了解していることを条件に、以下の方が参加できます。 Hub Meetingメンバー 発表のターゲットとする参加者、アーカイブ視聴対象 ・東北大学学際科学フロンティア研究所教員 ・TI-FRISフェロー オブザーバー Hub Meetingに興味のある下記の参加者(質問・議論にも参加することができます) ・東北大学学際高等研究教育院研究教育院生 ・東北大学教職員・学生 ・TI-FRIS参画大学教職員・学生 ・TI-FRIS関係者(委員会委員等) ・「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」の育成対象者 ・科学記者 ・学際研所長/TI-FRISプログラムマネージャーが認めたもの ◆FRIS Hub Meetingについて
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会議発表・論文・出版2024.04.24
名古屋大学高等研究院兼大学院理学研究科(現:東北大学学際科学フロンティア研究所 助教)の別所-上原学特任助教は、フロリダ国際大学(米国)、スミソニアン博物館(米国)、モントレー湾水族館研究所(米国)、ハーヴェイ・マッド大学(米国)との共同研究で、刺胞動物)門八放サンゴ類において生物発光は単一の進化的起源を持つこと、さらにそれがおよそ5億4千万年前のカンブリア紀にまで遡ることを新たに発見しました。 刺胞動物門花虫類は、イソギンチャクや珊瑚礁を形成する造礁サンゴなど約7500種を含む多様な動物のグループです。これら花虫類において、発光種の多様性やその進化に関する研究はほとんど進んでいませんでした。 別所-上原特任助教らの国際研究チームは、花虫類における生物発光の進化史を推定し、八放サンゴ類の共通祖先において発光能力が獲得されたこと、さらに、その時期はおよそ4億5千万年のカンブリア紀にまで遡ることを明らかにしました。本研究は、海洋生態系を構成する主要な生物である花虫類や、それを取り巻く生物の生態学的な関係を明らかにする基礎となり、生物多様性を保全するための基礎的な情報を提供したことになります。また、未知の発光サンゴの発光遺伝子が豊富に存在することが示唆され、これらの中から将来的に実用的な生命技術の開発につながっていくことが期待されます。 本研究成果は、2024年4月24日午前8時1分(日本時間)付国際科学雑誌「Proceedings of the Royal Society B」に掲載されました。 論文情報: タイトル:Evolution of bioluminescence in Anthozoa with emphasis on Octocorallia 著者:Danielle M. DeLeo, Manabu Bessho-Uehara (名古屋大学), Steven H.D. Haddock, Catherine S. McFadden and Andrea M. Quattrini 掲載誌:Proceedings of the Royal Society B DOI:10.1098/rspb.2023.2626 URL: https://doi.org/10.1098/rspb.2023.2626 プレスリリース: 名古屋大学 https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2024/04/post-655.html
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研究会等のお知らせ2024.04.10
ハイブリッド開催 / Hybrid Event FRIS Hub Meetingは、FRISの研究者全員が参加する研究発表セミナーで、月に一度、8月を除く毎月第4金曜日に開催しています。Hub Meetingの趣旨は、発表者が全領域の研究者を対象として、研究のイントロと分かりやすい専門的内容の紹介を行い、新テーマ創成の芽を作ることです。2021年1月からは世界で活躍できる研究者戦略育成事業「学際融合グローバル研究者育成東北イニシアティブ(TI-FRIS)」のTI-FRIS Hub Meetingと合同で開催しています。 Hub Meetingでは英語での発表を強く推奨しています。異分野研究者同士では共通の常識や考え方は望めません。参加者は発表中にどんどん質問し、討論し、理解を深めるようにしています。Hub Meeting参加対象(下記)の方は積極的にご参加ください。 【TI-FRISは、弘前大学、岩手大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島大学、宮城教育大学によるコンソーシアム事業です。】 第53回 FRIS Hub Meeting(TI-FRIS Hub Meetingとの合同開催) 日時:2024年4月26日(金)16:00- 開催方式:ハイブリッド開催(オンライン/Zoom・学際科学フロンティア研究所セミナー室) Language: English 参加ご希望の方は、事前登録が必要になります。 参加申し込みフォームよりご登録ください。 登録締切:4月25日(木)15:00 発表者: 波田野悠夏 助教 (東北大学学際科学フロンティア研究所/人間・社会) 発表タイトル: 学際研究で甦る古代の人々/ The Ancients Reborn: Unveiled by Interdisciplinary Research Summary : Facial reconstruction is an anthropological method for recreating the faces of ancient individuals. This methodology involves recreating a person's facial features based on the shape of their skulls, integrating knowledge from various disciplines, including archaeology, anthropology, and genetic analysis. Recently, the extensive use of medical imaging data and advances in three-dimensional analysis have enabled more accurate and realistic reconstruction of faces.In this presentation, the speaker will introduce a new style of research that is related to and combined with insights from other fields. Hub Meeting参加者 趣旨と守秘義務を理解・了解していることを条件に、以下の方が参加できます。 Hub Meetingメンバー 発表のターゲットとする参加者、アーカイブ視聴対象 ・東北大学学際科学フロンティア研究所教員 ・TI-FRISフェロー オブザーバー Hub Meetingに興味のある下記の参加者(質問・議論にも参加することができます) ・東北大学学際高等研究教育院研究教育院生 ・東北大学教職員・学生 ・TI-FRIS参画大学教職員・学生 ・TI-FRIS関係者(委員会委員等) ・「世界で活躍できる研究者戦略育成事業」の育成対象者 ・科学記者 ・学際研所長/TI-FRISプログラムマネージャーが認めたもの ◆FRIS Hub Meetingについて
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受賞2024.04.09
学際科学フロンティア研究所新領域創成研究部の郭媛元准教授と木村成生助教が、『令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞』を受賞することが決定しました。 本賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者に対して、文部科学大臣より授与されるものです。 それぞれの受賞対象の業績は以下の通りです。 郭 媛元 准教授「生体システム解明に向けた多機能ファイバセンサの研究」 木村成生 助教「ブラックホール降着流における高エネルギー現象の理論的研究」 表彰式は、2024年4月17日(水)に文部科学省にて行われます。 文部科学省: 令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者等を決定しました https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01364.html 東北大学: 令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の受賞について https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2024/04/award20240410-mext.html