東北大学
学際科学フロンティア研究所

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津村 耕司 助教(新領域創成研究部)

2017.04.10

津村 耕司 助教(新領域創成研究部)

『The Astrophysical Journal』に論文掲載

掲載日/2017年4月7日


 

近赤外線背景放射(近赤外線背の宇宙の明るさ、以下EBLという)を測定することで、宇宙における星形成史を探ることができます。新領域創成研究部の津村耕司助教を含む研究グループは、日米韓の国際協力で実施したNASAの観測ロケット実験CIBERにより、0.8−1.7µmの波長帯で初めてEBLの精密スペクトルを測定することに成功しました。その結果として、黄道光(手前の太陽系の明るさ)などでは説明できないスペクトル形状のEBLを検出したことで、既存のモデルでは説明できない何らかの未知の放射成分がこの宇宙に存在する可能性があることを示唆しました。

本成果は天文学術誌 The Astrophysical Journal に2017年4月7日付で掲載されました。

論文情報: Shuji Matsuura, Toshiaki Arai, James J. Bock, Asantha Cooray, Phillip M. Korngut, Min Gyu Kim, Hyung Mok Lee, Dae Hee Lee, Louis R. Levenson, Toshio Matsumoto, Yosuke Onishi, Mai Shirahata, Kohji Tsumura, Takehiko Wada, Michael Zemcov, "New Spectral Evidence of an Unaccounted Component of the Near-infrared Extragalactic Background Light from the CIBER", The Astrophysical Journal, Volume 839, Number 1, 7 (2017)

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