東北大学
学際科学フロンティア研究所

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才田淳治教授ら研究グループ、『Intermetallics』誌に論文掲載

2024年1月15日『Intermetallics』誌に論文掲載

2024.01.15

東北大学学際科学フロンティア研究所の才田淳治教授と国立研究開発法人 物質・材料研究機構 構造材料研究センター 譯田真人主任研究員の研究グループは、分子動力学シミュレーションを用いて金属ガラスの緩和状態の決定機構に関する研究を行い、高温側と低温側の2種類の緩和が存在することを示し、その内高温側の緩和は局所構造の決定に重要な役割を果たしており、また塑性変形性は高温および低温緩和の両方に相関することを明らかにしました。この成果は同じエネルギー状態であっても、緩和した温度記憶と連動するガラス構造が発現すること、およびそれによって材料の特性制御が可能になることを示しており、工業的応用に有用な知見を与えるものと考えられます。

本研究は科学研究費補助金 基盤研究A(18H03829および23H00228)の支援を得て行われました。

論文情報:
タイトル:Unusual energy–structure–property relation in a metallic glass coupled with temperature-dependent relaxation memories
著者:Masato Wakeda and Junji Saida
掲載誌:Intermetallics 164(2024)108101
DOI: 10.1016/j.intermet.2023.108101
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