東北大学
学際科学フロンティア研究所

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AIMR 高橋 隆 教授(学際研究重点プログラム)

2016.11.07

高橋隆 教授(AIMR)(2015-2017学際研究重点プログラム)

『NPG Asia Materials』に論文掲載、および報道発表

受賞日/2016年11月7日


 

2015-2017年度学際研究重点プログラムを実施している原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)高橋隆教授の研究グループは、これまで知られていない正八面体構造を持つセレン化ニオブ(NbSe2)原子層薄膜の作製に成功しました。電子状態の精密な測定から、この物質が従来知られていた三角プリズム型の構造ユニットを持つ金属的NbSe2と異なり、電子間の強い相互作用の結果形成される「モット絶縁体」であることを見出しました。この結果は、同じNbSe2を用いても、局所構造のトポロジーを変化させることで、金属と半導体(絶縁体)を作り分けることができることを示しています。今回の成果は、結晶構造の原子配置を制御した超微細原子層電子デバイスの開発に大きく貢献するものです。

本成果は、平成28年11月4日(英国時間)に英国科学誌Nature系の専門誌NPG Asia Materialsに掲載されました。

掲載論文:
Yuki Nakata, Katsuaki Sugawara, Ryota Shimizu, Yoshinori Okada, Patrick Han, Taro Hitosugi, K. Ueno, Takafumi Sato, and Takashi Takahashi, "Monolayer 1T-NbSe2 as a Mott insulator", NPG Asia Materials (2016)8,e321, DOI:10.1038/am.2016.157.

プレスリリース:
東北大学

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