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野内 類 助教(新領域創成研究部)
2016.08.29
野内 類 助教(新領域創成研究部)
『トライアルズ』に論文掲載
麻酔や手術後に認知機能が一時的に記憶などの認知機能が低下することがあります。この症状は、術後認知機能障害(Postoperative Cognitive Dysfunction:POCD)として知られています。このPOCDは、高齢者で特に起こりやすく、術後に低下する認知機能を向上させる方法について多くの関心が集まっています。
新領域創成研究部の野内類助教とFulbright Fellow・加齢医学研究所の研究生のケイ・クラソンを中心とした研究グループは、日常的な活動である音読・計算を用いて、高齢者の術後に低下する認知機能を改善できるかどうかを調べています。
今回、音読・計算を用いた認知トレーニングが術後に低下する高齢者の認知機能を改善することができるのかどうかを調べるための研究プロトコールがトライアルズ誌に掲載されました。今後、この研究プロトコールに則った生活介入を行い、その効果を実証していきます。
本研究は、加齢医学研究所の応用脳科学研究分野(教授:川島隆太)と呼吸器外科学分野(教授:岡田克典)との共同研究の成果です。