東北大学
学際科学フロンティア研究所

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伊藤隆 准教授 電気化学会季刊誌『電気化学』に総説論文(測定法)掲載

3月5日 電気化学会季刊誌『電気化学』に総説論文(測定法)掲載

2019.03.14

先端学際基幹研究部、物質材料・エネルギー領域の伊藤隆准教授は、電気化学会編集委員会の依頼を受け2次電池・燃料電池の電極反応に関する総説論文(電気化学会 季刊誌 電気化学「測定法講座」)の発表を行いました。
 
総説論文の表題は、「電気化学反応のその場ラマン分光法」であり、14ページにわたりリチウム2次電池の正極材料であるコバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム、高温融体である溶融炭酸塩中の金電極反応等の電気化学的反応を分光学的な視点より切り込んでいます。筆者のこれまでの数多くの研究成果を網羅した総説論文となっており、分光学を専門としない電気化学者が理解できるよう、平易な表現を用いてラマン分光法を解説しています。
 
論文中では、電池開発における重要なパラメータである電極の電子伝導性などをその場ラマン分光測定からもたらすことができることを、多角的な視点から述べています。その場ラマン分光法が電気化学的反応解析に大きな力を発揮することが示されており、今後の研究の発展に大きな期待が持たれています。
 
論文情報:
伊藤隆、電気化学反応のその場ラマン分光法、電気化学、2019 年 87 巻 Spring 号 p.43-56、
DOI: doi.org/10.5796/denkikagaku.19-TE0001.
 
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