東北大学
学際科学フロンティア研究所

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楠山譲二 助教、Nature Metabolism誌に総説論文掲載

2020年9月14日『Nature Metabolism』誌に総説論文掲載

2020.09.15

学際科学フロンティア研究所 新領域創成研究部の楠山譲二助教らによる、母親と父親の運動が将来の子供の生活習慣病リスクを軽減させる効果に関する総説(Review article)が、英国の科学雑誌『Nature Metabolism』に2020年9月14日に掲載されました。
 
母子および父親の肥満と2型糖尿病は、子供が健康的なライフスタイルを送っているにもかかわらず、子供の生活習慣病の発症リスクを上昇させることが知られています。複数の研究で、母親と父親の定期的な運動が、マウス・ラットにおいて加齢に伴う代謝性障害を防ぎ、子の健康に様々な有益性をもたらすことが実証されています。楠山譲二助教らは、母親の運動効果を子に伝達するメカニズムの解明と、疾患リスクが世代を超えて伝播する悪循環を防ぐ方法の確立を目指す研究を行っています。本総説は、両親の運動が子の糖代謝恒常性に関わる臓器群の生理的適応に与えるメリットに焦点を当て、親の運動の影響を媒介する胎盤と精子の役割に関する最新の研究を解説したものです。
 
本研究は、ハーバード医科大学 ジョスリン糖尿病センターとの共同研究です。
 
総説情報:
Joji Kusuyama, Ana Barbara Alves-Wagner, Nathan S. Makarewicz, Laurie J. Goodyear,
“Effects of maternal and paternal exercise on offspring metabolism”,
Nature Metabolism 2020.
DOI: 10.1038/s42255-020-00274-7
https://www.nature.com/articles/s42255-020-00274-7
SharedIt: https://rdcu.be/b7bC6
 
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