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高橋佑磨助教(新領域創成研究部)の論文発表(Nature Communications)のお知らせ
2014.07.22
Nature Communications(7月18日号)に論文掲載
どのような生物も種内あるいは集団内に個性や個体差といった多様性が見られますが、このような多様性がどのような機能や意義をもつのかについては、明確な答えは得られていませんでした。東北大学 学際科学フロンティア研究所・同大学院生命科学研究科の高橋佑磨(たかはしゆうま)助教と生命科学研究科の河田雅圭(かわたまさかど)教授は、東邦大学とLund Universityと共同で、アオモンイトトンボの雌における種内の色彩の多様性が集団の増殖率や安定性を高めることを発見しました。この結果は、生物の進化的な変化と人口学的動態を統合的に捉えるための新たな視点を生むものであります。本研究の成果は、英国科学誌Nature Communications(7月18日号)に掲載されました。
掲載論文:Takahashi, Y. et al. Evolution of increased phenotypic diversity enhances population performance by reducing sexual harassment in damselflies. Nat. Commun. 5:4468 doi: 10.1038/ncomms5468 (2014)(Nature誌ウェブサイトへリンク)
関連ページ(東北大学広報課サイトへリンク):
2014年プレスリリース 「見た目の多様さが繁栄のカギ トンボの色彩の個体差はハラスメントのリスクの分散を通じて集団を繁栄させる」
報道関連ページ(外部の関連ウェブサイトへリンク):
サイエンスポータル, 財経新聞, ナショナルジオグラフィック, 朝日新聞