東北大学
学際科学フロンティア研究所

研究会等のお知らせ

第37回 FRIS Hub Meeting(ハイブリッド開催)

2022年11月24日 11時~

ハイブリッド開催
 
 FRIS Hub Meetingは、FRISの研究者全員が参加する研究発表セミナーで、月に一度8月を除く毎月第4木曜日に開催しています。これまで参加者はFRIS内の研究者を対象としていましたが、2019年12月より、対象を東北大学の研究者、学生へと広げました。
また、2021年1月からは学際融合東北拠点のTI-FRIS Hub Meetingと合同で開催しています。
 
 言語は日本語と英語を混ぜて使用しています。異分野研究者同士では共通の常識や考え方は望めません。聴衆は発表中にどんどん質問し、討論し、理解を深めるようにしています。積極的にご参加ください。
 
【TI-FRISは、弘前大学、岩手大学、東北大学、秋田大学、山形大学、福島大学、宮城教育大学、三菱総合研究所によるコンソーシアム事業です。】
 
第37回 FRIS Hub Meeting(TI-FRIS Hub Meetingとの合同開催)
日時:2022年11月24日(木)11:00-12:00
開催方式:ハイブリッド開催(オンライン/Zoom ・学際科学フロンティア研究所セミナー室)
    ※オンサイト参加は当面はFRIS教員及びTI-FRISフェローに限定させていただきます。
 
オンライン参加ご希望の方は、事前登録が必要になります。

発表者:
翁長 朝功 助教
(東北大学 学際科学フロンティア研究所/人間・社会)

発表タイトル:
社会ネットワーク上の拡散現象:新技術伝播の分析
(Dynamics of diffusion on social networks)
 
要旨:
購買行動やニュースなどの情報は、社会ネットワークを通じて人々の間に広まる。simple contagion と分類される感染症伝播に対して、社会的行動の拡散は complex contagion に分類され、近年 SNS のデータが増えるに伴って活発に研究されている。我々の研究では、社会における拡散現象の理解を深めるためゲーム理論を用いたアプローチを採用する。第一に、標準的な拡散モデルの一つであるワッツ閾値モデルは、ゲーム理論における調整ゲームと同値の拡散過程を示すことを指摘する。第二に、二つの財(商品)が広まっていく過程を描写するため、近似マスター方程式を用いた分析方法を提案する。第三に、Mac と Windows のように財が競合的な場合には、元々の魅力が同じであっても、偶然にどちらかが他方を支配することを明らかにする。解の軌道が鞍点経路となることにより、拡散の過程において対称性の破れが生じることを示す。
 
 
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