東北大学
学際科学フロンティア研究所

全領域合同研究交流会

趣旨

 現代において国内そして地球規模で起こっている環境、エネルギー、生態系、食料、文明、経済、医療等々の問題を見るとき、多くの学問的要素が複雑に絡み合っていることがすぐ分かります。それは学際研究、異分野融合研究の必要性・重要性を示しています。一方で、各専門分野の研究においても、発展を妨げる壁にぶち当たったとき、異分野の考え方を取り入れる「広い視野」とそこから新しいアイデアを見出そうそする「心の余裕」が必要になってきます。自分の分野への利益だけでなく、自分の考えが他の分野の発展に寄与できるかもしれないというイメージも大切です。学際研究、異分野融合研究、そして各専門分野の発展は、異分野研究者どうしのface to faceの交流から始まります。インターネットが発達し、個人がパソコンなどで容易に様々な情報に触れられる時代になったとしても、やはり研究者にとって人と実際に会って話すときほど情報を効率的に深くやりとりできることはないということです。本交流会は、若手研究者、院生が分野・領域を問わず一堂に会し、自分の研究と分野全体について専門用語を使わず分かりやすく伝え、それを参加者が真摯に議論することで、異分野交流を実践し、様々な形で研究の発展を図ります。

 異分野交流は異文化交流と同様に骨の折れる作業です。自分の研究の重要性を伝えるには、異分野の研究者が普段何をどう思考しているのかを知ることがベースになります。そして重要性に加えて、個々の研究の「面白さ」を伝えることが交流のキッカケとなります。自分の研究をうまく伝えることは、実際的に、研究費の獲得や社会への還元にもつながることです。本交流会がその点で効果があることは参加者の感想やいくつかの統計的数字に表れています。

 さあ、専門分野からいったん出て発言しよう。批評しよう。刺激を受けよう。

 

参加者

  • 学際科学フロンティア研究所の教員(有志メンバー)
  • 学際高等研究教育院の研究教育院生
  • その他(誰でも参加歓迎)

分野・領域を問わず、合同で議論します。

令和5年後期(全4回)

第1回:11月7日(火)13:30- ◆抄録集 ◆オンライン開催
第2回:12月11日(月)13:30- ◆抄録集 ◆オンライン開催
第3回:1月26日(金)13:30-15:30 ◆抄録集 ◆対面開催
第4回:2月15日(木)13:30-15:30 ◆抄録集 ◆オンライン開催

令和5年前期(全3回)

第1回:5月25日(木)13:30-16:00 ◆抄録集
第2回:6月15日(木)13:30-16:00 ◆抄録集
第3回:7月10日(月)13:30-16:00 ◆抄録集

特別企画「第8回 FRIS/DIARE Joint Workshop」

日時:令和 5年 8月 7日(月)
場所:片平さくらホール
主催:学際科学フロンティア研究所、学際高等研究教育院
※詳細はこちら

 

口頭・ポスター発表内容

1. 発表者が関わっている 分野全体の大問題あるいは研究の方向性 を紹介する。
2. 発表者の研究テーマ、取り組んでいる課題について紹介する。

1.,2.のどちらかに重点を置くかは発表者に一任します。また、専門領域のアプローチのみでは解決困難な課題や、異分野の研究者に投げかけたい問いなどを含めると効果的です。さらに、次のことも含めると面白いでしょう。

3. 自分が本当に知りたいことを、現代の学問分野との関連で述べる。

 

分かりやすい発表のコツ

 
まずは、この会の聴衆は、普段の専門領域での聴衆と異なるということを再確認する。
②専門用語は極力使わない。現代では高校から科目選択を通じて専門分化が始まります。発表者が高校から得た知識には、すべて専門用語が含まれていると思ってよいかもしれません。
③論文に載せるような図やグラフは極力使わない。異分野の人には、図の中の専門用語やグラフの縦軸と横軸の意味をまず理解するだけでも時間がかかります。自作の絵(漫画)を使うのが効果的です。
④口頭発表の場合、スライドの1ページ中で言いたいことが1つ、というのが「発表者が今何を言いたいのか」が最もわかりやすく伝わります。
 
- 発表ファイル例
齋藤大介(学際研助教(当時))『転移できる細胞って何が違うの?』(平成26年度第3回交流会)
島内宏和(平成24年度博士研究教育院生)『線形系による擬等角写像の離散化』(平成26年度第2回交流会)
津村耕司(学際研助教(当時))『宇宙望遠鏡を用いた宇宙の明るさの測定』(平成26 年度第2回交流会)
山口裕通(平成25年度博士研究教育院生)『旅行回数分布に着目した、世代間-地域間格差の分析』(平成26年第3回交流会)

過去の記録

問合せ先

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