2020年度に立ち上げられたFRIS CoREは、2023年度末で運用開始から約3年弱が経過しました。東北大学学際研におけるEarly Career Researcher (ECR)の円滑な研究立ち上げと、異分野のPI間での学際融合研究の推進に資する支援策として提案して以来、大学・学際研関係者の支援のもと、当初計画のおよそ7割の整備を完了する事ができました。FRIS CoREの支援のために設けられた学際科学若手研究者支援基金においても、現在までに207,582円（個人９名、団体１名）の寄付をいただいており、関係各位の皆さまに深く感謝申し上げます。

これまでに延べ２１名のECRがFRIS CoREを利用しており、これらの利用者の中には学術変革領域研究(B)の計画班代表、創発、さきがけ、AMED、卓越研究員の研究代表者も多く、若手研究者対象の大型研究費の獲得にも一定の効果が見受けられています。さらに、これらの研究から、35報の論文（カバー採用2件、PI間共同研究5件）、2件の特許が発表されております。

今後もFRIS CoREの研究環境の充実と円滑な運営に取り組むとともに、本取り組みが本邦の若手研究者支援のモデルケースとして広く認知され、優秀な国内外の研究者を惹きつけることのできる国際競争力の高い研究環境の実現を目指してまいります。