先端的学際研究の推進
先端的学際研究の推進
さまざまな研究領域に先端学際基幹研究部の専任教員を配置し、それぞれが専門とする研究分野を中心に異分野を融合することで先進的な高度学際研究を国際的に推進し、新たな知と価値を創出します。
先端学際基幹研究部
先端学際基幹研究部の専任教員は、自らの研究資源だけでなく、所内の多様な支援プログラムを積極的に活用し、学内外の研究者らとともにその時々に必要な研究組織を改めて構築・協働することによって、新しい学問分野の開拓を目指しています。
領域 | 物質材料・エネルギー
研究分野 |
無機材料物性学、薄膜プロセス工学、生体適合材料学、協調機能デバイス工学 |
テーマ |
複合構造制御によるトンネル磁気-誘電(TMD)効果材料に関する研究/複合構造制御によるトンネル磁気-光学(TMO)効果材料に関する研究/金属-セラミックス系ナノ複相構造薄膜の機能物性に関する研究/金属チタンのプラズマ酸化による骨伝導性インプラント材料の開発 |
メッセージ |
金属とセラミックスは、ナノサイズで複合化すると従来に無い機能物性を発現します。当研究室では『トン ネ ル磁気-誘電(TMD)効果』や『トンネル磁気-光学(TMO)効果』などの新機能物性を見いだしました。磁性物理学、医工学、材料工学等の学際融合研究によって「ナノ複相構造薄膜による新機能材料の創製」という新領域の開拓を行っています。 |
領域 | 情報・システム
研究分野 |
磁性薄膜、室温接合技術、薄膜プロセス工学、電子デバイス工学 |
テーマ |
室温接合技術(原子拡散接合法)とそれを用いたデバイス形成に関する研究 /大きな磁気異方性を有する磁性薄膜の形成と超高密度ストレージへの応用研究 |
メッセージ |
金属ナノ薄膜の原子再配列現象を利用して、同種あるいは異種のウエハや基材を室温で接合する原子拡散接合法を提案し、それを用いた新しいデバイス形成に関する研究を展開しています。また、その基礎となった薄膜形成技術を用いて、超高密度磁気ハードディスク等に応用する磁性薄膜の研究も行っています。 |
領域 | 先端基礎科学
研究分野 |
材料・プロセス工学、ナノ材料科学、化学工学 |
テーマ |
カーボンニュートラル社会実現に資する、物質変換プロセスの開発/動的な材料界面の理解に基づく、材料のマルチスケール構造制御/高温高圧流体の電気化学の開拓と応用 |
メッセージ |
反応場として高温高圧流体、超臨界流体を用い、材料・プロセスを制御することが、当研究室の特長です。炭素循環社会の構築を目標として、物質変換を高効率化するナノ材料・触媒の複階層構造制御プロセス開発、さらにナノ材料特性を最大限に生かした高効率物質変換プロセス設計に取り組んでいます。 |
領域 | 先端基礎科学
研究分野 |
非平衡材料学、金属相変態、材料組織学、粉末冶金学 |
テーマ |
ランダム構造金属材料の不規則性制御に関する研究 /ガラス構造合金の変形機構に関する研究/金属過冷却液体の安定化機構に関する研究/ナノ構造物質の創製と物性評価に関する研究 |
メッセージ |
アモルファス、ガラス合金といった金属系ランダム原子配列材料は、人類が長い間用いてきた結晶構造材料にはない優れた特性を発現します。当研究室では数学・基礎物理学・材料工学等の異分野融合による「ランダム原子配列構造の評価と制御」という新しい材料学を構築することを目指しています。 |
領域 | 物質材料・エネルギー
研究分野 |
電気化学、ラマン分光学、 燃料電池、表面科学 |
テーマ |
革新型蓄電池の研究開発/ポストリチウム電池の研究開発/電気化学エネルギー変換デバイスの高性能化と長寿命化/ラマン分光法による電極反応の研究開発 |
メッセージ |
現在のリチウム2次電池を凌駕する革新型蓄電池の研究開発を行っています。この研究開発はナショナルプロジェクトの一環として国内外から期待されており、より良い社 会に根ざした研究を展開しています。 |
領域 | 生命・環境
研究分野 |
細胞生物学、神経科学 |
テーマ |
軸索輸送における微小管と分子モータータンパク質の機能解析/線虫の分子遺伝学を用いた新規の神経細胞の形態形成遺伝子の同定/ゲノム編集による神経疾患モデル線虫の解析 |
メッセージ |
ナノメートルオーダーの分子の世界の力学が細胞の形を司り、その異常がヒトの疾患の原因となっていることに関心を持っています。小さな研究グループですが、世界を驚かせるような研究成果を目指しています。 |
領域 | 先端基礎科学
研究分野 |
天文学・宇宙物理学 |
テーマ |
宇宙物理学の理論研究/特にブラックホールが関係する極限的現象の研究/共同研究として行う天文観測・数値シミュレーション |
メッセージ |
大きな報道発表になった『ブラックホール撮影』の国際チームの一員でもあります。FRISの若手研究者と共同で生命科学や工学の研究、また様々な分野の学問を扱うオムニバス書籍の執筆なども行なっています。常に異分野の研究者から刺激を受ける日々です。 |