東北大学学際科学フロンティア研究所神経細胞生物学研究グループ

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研究内容

神経細胞の形態形成機構の解析

「なぜ、神経細胞はこんなに変わった形をしているのか?」という問いが私たちの研究の出発点です。  細胞というのは顕微鏡を使わないと見えないとても小さいものだというイメージがあると思います。 ところが神経細胞は1mにもなる突起(軸索と呼ばれる)を身体の隅々まで張り巡らせています。 皮膚や血液の細胞がせいぜい20マイクロメートル程度なので、神経細胞は普通の細胞の50000倍もの大きさになるとても変わった細胞であるということができます。
私たちがものを見て、匂いを嗅ぎ、考え、身体を動かすことができるのは神経細胞が変わった形をしているからです。
 神経細胞が「変わった形」を維持するのに特別なメカニズムとエネルギーが必要なためにそのメカニズムに異常が起こると神経疾患になってしまいます。
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微小管の研究

神経細胞などの特殊な形態は微小管と呼ばれる細胞骨格によって支えられています。 丹羽は長年にわたり、微小管や微小管モータータンパク質の研究に携わってきました(Niwa et al., Cell Reports, 2016; Niwa et al., EMBO J., 2013; Niwa et al., Dev Cell, 2012;Zhou and Niwa et al., Cell, 2009, Niwa et al., Nature Cell Biol., 2008 など)。
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筋萎縮性側索硬化症(ALS)をはじめとする運動神経疾患の研究

ゲノム解析が容易になったことから様々な先天性神経疾患の原因変異が明らかになり、私がこれまで研究してきた分子モーターや微小管の遺伝子に変異が次々に見つかっています。 最近では神経疾患だけではなくガン細胞の全ゲノム解析においても分子モーターの変異が見つかっています。これまでは線虫のようなモデル生物を使った遺伝学スクリーニングを行って重要な因子や研究対象とする分子内の重要部位の探索が行われてきましたが
ある意味でヒトを使った大規模な遺伝学スクリーニングが行われているとも言えます。微小管やその関連因子の疾患変異を解析することは正常な機能の理解にもつながります。

1. KIF5A変異による筋萎縮性側索硬化症(ALS)に関する研究

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2. KIF1A関連神経疾患(KAND)に関する研究

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