東北大学
学際科学フロンティア研究所

メンター教員の選任について

メンター教員の選任について

東北大学学際科学フロンティア研究所(学際研)の助教公募においては、応募時に本学の教授または准教授(ただし客員や特任の教員は不可)をメンター教員として選任し、申請していただきます。メンター教員の選任には下記URLの東北大学研究者紹介ウェブサイトまたは各研究科・研究所のウェブサイトが参考になります。

※東北大学研究者紹介:
https://www.r-info.tohoku.ac.jp/

 
応募者は事前に下記URLのメンター教員内規および別紙メンター教員の職務の内容についてメンター教員の了解を得た上で、受け入れの了承を得て下さい。なお、メンター教員の選任にあたっては、例えば自身の出身研究室とは異なるなど、多様な研究環境の経験を本研究所として重要視しており、研究主宰者としての独立性が担保されることを必須とします。

※メンター教員内規および別紙メンター教員の職務:
https://www.fris.tohoku.ac.jp/media/files/mentorregulations_rev20220620_JP.pdf

 
学際研の教授または准教授をメンター教員として選任することも可能です。メンターとして受け入れ可能な教員の研究分野と連絡先は以下の通りです。
 

増本 博 教授
Hiroshi Masumoto

研究分野

無機材料物性学、薄膜プロセス工学、生体適合材料学、協調機能デバイス工学

テーマ

複合構造制御によるトンネル磁気-誘電(TMD)効果材料に関する研究/複合構造制御によるトンネル磁気-光学(TMO)効果材料に関する研究/金属-セラミックス系ナノ複相構造薄膜の機能物性に関する研究/金属チタンのプラズマ酸化による骨伝導性インプラント材料の開発

メッセージ

金属とセラミックスは、ナノサイズで複合化すると従来に無い機能物性を発現します。当研究室では『トン ネ ル磁気-誘電(TMD)効果』や『トンネル磁気-光学(TMO)効果』などの新機能物性を見いだしました。磁性物理学、医工学、材料工学等の学際融合研究によって「ナノ複相構造薄膜による新機能材料の創製」という新領域の開拓を行っています。

連絡先

hiromasu[at]fris.tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

島津 武仁 教授
Takehito Shimatsu

研究分野

磁性薄膜、室温接合技術、薄膜プロセス工学、電子デバイス工学

テーマ

室温接合技術(原子拡散接合法)とそれを用いたデバイス形成に関する研究 /大きな磁気異方性を有する磁性薄膜の形成と超高密度ストレージへの応用研究

メッセージ

金属ナノ薄膜の原子再配列現象を利用して、同種あるいは異種のウエハや基材を室温で接合する原子拡散接合法を提案し、それを用いた新しいデバイス形成に関する研究を展開しています。また、その基礎となった薄膜形成技術を用いて、超高密度磁気ハードディスク等に応用する磁性薄膜の研究も行っています。

連絡先

shimatsu[at]fris.tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

笘居 高明 教授
Takaaki Tomai

研究分野

材料・プロセス工学、ナノ材料科学、化学工学

テーマ

カーボンニュートラル社会実現に資する、物質変換プロセスの開発/動的な材料界面の理解に基づく、材料のマルチスケール構造制御/高温高圧流体の電気化学の開拓と応用

メッセージ

反応場として高温高圧流体、超臨界流体を用い、材料・プロセスを制御することが、当研究室の特長です。炭素循環社会の構築を目標として、物質変換を高効率化するナノ材料・触媒の複階層構造制御プロセス開発、さらにナノ材料特性を最大限に生かした高効率物質変換プロセス設計に取り組んでいます。

連絡先

takaaki.tomai.e6 [at] tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

才田 淳治 教授
Junji Saida

研究分野

非平衡材料学、金属相変態、材料組織学、粉末冶金学

テーマ

ランダム構造金属材料の不規則性制御に関する研究 /ガラス構造合金の変形機構に関する研究/金属過冷却液体の安定化機構に関する研究/ナノ構造物質の創製と物性評価に関する研究

メッセージ

アモルファス、ガラス合金といった金属系ランダム原子配列材料は、人類が長い間用いてきた結晶構造材料にはない優れた特性を発現します。当研究室では数学・基礎物理学・材料工学等の異分野融合による「ランダム原子配列構造の評価と制御」という新しい材料学を構築することを目指しています。

連絡先

jsaida[at]fris.tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

伊藤 隆 准教授
Takashi Itoh

研究分野

電気化学、ラマン分光学、 燃料電池、表面科学

テーマ

革新型蓄電池の研究開発/ポストリチウム電池の研究開発/電気化学エネルギー変換デバイスの高性能化と長寿命化/ラマン分光法による電極反応の研究開発

メッセージ

現在のリチウム2次電池を凌駕する革新型蓄電池の研究開発を行っています。この研究開発はナショナルプロジェクトの一環として国内外から期待されており、より良い社 会に根ざした研究を展開しています。

連絡先

itoh[at]fris.tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

丹羽 伸介 准教授
Shinsuke Niwa

研究分野

細胞生物学、神経科学

テーマ

軸索輸送における微小管と分子モータータンパク質の機能解析/線虫の分子遺伝学を用いた新規の神経細胞の形態形成遺伝子の同定/ゲノム編集による神経疾患モデル線虫の解析

メッセージ

ナノメートルオーダーの分子の世界の力学が細胞の形を司り、その異常がヒトの疾患の原因となっていることに関心を持っています。小さな研究グループですが、世界を驚かせるような研究成果を目指しています。

連絡先

shinsuke.niwa.c8[at]tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

當真 賢二 教授
Kenji Toma

研究分野

天文学・宇宙物理学

テーマ

宇宙物理学の理論研究/特にブラックホールが関係する極限的現象の研究/共同研究として行う天文観測・数値シミュレーション

メッセージ

大きな報道発表になった『ブラックホール撮影』の国際チームの一員でもあります。FRISの若手研究者と共同で生命科学や工学の研究、また様々な分 野 の 学 問を扱うオムニバス書籍の執筆なども行なっています。常に異分野の研究者から刺激を受ける日々です。

連絡先

toma[at]fris.tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

郭 媛元 准教授
Yuanyuan Guo

研究分野

バイオエレクトロニクス、医工学

テーマ

複雑な生体システムとインタフェースできる多次元・多階層計測操作技術の創出

メッセージ

「金太郎飴」の作り方と似ている熱延伸技術を利用し、電極、光導波路、微小流路、バイオセンサなどの機能を集積した多機能ファイバの研究開発を行なっています。開発した多機能ファイバ技術を生体内に埋め込んで、複雑な生体活動のメカニズムの解明に関する研究を進めています。また、脳波や汗などの多様な生体信号を計測・操作できるファイバ・テキスタイルを開発し、ヒト心身状態をモニタリングでき、脳-身体-周囲環境の相互作用についての研究も取り込んでいます。

連絡先

yyuanguo[at]fris.tohoku.ac.jp / yuanyuan.guo.a4[at]tohoku.ac.jp( [at] を @ に変えてください)

奥村 正樹 准教授
Masaki Okumura

研究分野

生化学、タンパク質科学

テーマ

タンパク質品質管理の破綻から引き起こされる各疾患の理解

メッセージ

細胞は、新規に合成されたタンパク質の天然構造の構築を促し、その品質を管理するための巧妙なしくみを備えています。タンパク質の品質管理の破綻は、神経変性疾患やⅡ型糖尿病などを引き起こす原因となっていることは広く知られています。そこでオルガネラの1つ小胞体においては、厳密にタンパク質の品質を管理するための因子が多く存在します。特に、小胞体内は他のオルガネラと比べ酸化的な環境であり、タンパク質中にジスルフィド結合(チオール基間の酸化)を導入する環境であり、近年、哺乳動物細胞の小胞体においてジスルフィド結合を触媒する20種類以上ものProtein Disulfide Isomerase (PDI)ファミリー酵素群が見つかってきました。しかしながら、それぞれPDIファミリーの構造や機能がわかっていないものも多く、さらに各PDIファミリーによる多種多様な基質認識の機構や触媒機構も殆どわかっていません。そこで、1分子観察、溶液構造解析、X線結晶構造解析、細胞生物学や生化学的アプローチにより、PDIファミリーによる基質触媒機構の解明を目指し、細胞が備えるタンパク質品質管理を明らかにします。細胞のタンパク質品質管理の破綻は、糖尿病や神経変性疾患を引き起こすことが知られており、本研究成果はこれら疾患の分子レベルでの成因解明にも繋がると期待しています。

連絡先

okmasaki [at] tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

市之瀬 敏晴  准教授
Toshiharu Ichinose

研究分野

神経行動学、行動遺伝学

テーマ

記憶の形成と長期化を司る分子・神経回路メカニズムの解明、依存性薬物への嗜好性の制御メカニズムの解明

メッセージ

私たちのアイデンティティは過去の経験、つまり記憶によって形成されます。長期にわたる記憶情報の保存には、記憶の固定化と呼ばれるプロセスを経ることが必要であることが、これまでの研究によってわかっています。50年以上前の研究によって、記憶の固定化には、学習後に新しくタンパク質が合成されることが必須であることが示されています。ところが現在においても、2万種類以上存在するタンパク質のうち、どれが合成されて記憶を固定化するのかについては、その多くが未解明のままです。この問題の解決が遅れている理由として、脳は非常にヘテロな細胞集団であり、記憶情報が書き込まれるごく一部の細胞で合成されるタンパク質を捉えるのが難しいという点が挙げられます。

私はショウジョウバエをモデル系として使うことで、砂糖報酬や電気ショック罰と匂い情報の連合記憶が書き込まれる神経回路を細胞レベルでこれまで探索してきました。最新の分子生物学的手法によって、特定の細胞で合成されるタンパク質を検出し、標識し、その機能を特異的に操作することが可能になりつつあります。記憶が書き込まれたシナプスでどのような変化が起きているのか、分子のレベルで解明したいと考えています。

連絡先

toshiharu.ichinose.c1 [at] tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

工藤 雄大 准教授
Yuta Kudo

研究分野

天然物化学、有機化学、生化学

テーマ

神経毒テトロドトキシンの新規類縁体の探索、生理活性評価、生合成研究、微生物由来の新規二次代謝産物の探索、放線菌シグナル分子の研究

メッセージ

生物は生命活動自体には必須な一次代謝とは別に、二次代謝と呼ばれる経路を持ちます。二次代謝による生産物(二次代謝産物)は多種多様な生理活性を持ち、臨床医薬品の約6割が二次代謝産物に由来しています(抗生物質、抗がん剤、農薬など)。一方、二次代謝の機構は未だ理解が乏しく、その潜在能力が有効に活用されているとは言い難いです。微生物、特に研究室での取り扱いが困難な難培養性微生物は環境中の99%以上を占めると言われ、未利用の二次代謝資源の宝庫といえます。培養に依存しない遺伝子配列解析技術であるメタゲノム解析と化学分析の手法を駆使した二次代謝研究を展開します。

連絡先

yuta.kudo.d5 [at] tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

佐藤 伸一 准教授
Shinichi Sato

研究分野

有機合成化学、ケミカルバイオロジー

テーマ

タンパク質チロシン残基の化学修飾法開発、抗体の化学修飾による機能化、触媒近接環境での化学修飾法開発

メッセージ

有機化学を基盤として生命現象解明・制御を可能にするツールの開発に取り組んでいます。タンパク質のアミノ酸残基と合成低分子化合物の間に共有結合を形成させるタンパク質化学修飾法は、近年注目される抗体薬物複合体の作成、タンパク質を基盤としたバイオマテリアル創出、生物活性分子の標的同定において必要不可欠な技術です。佐藤はタンパク質化学修飾法のなかでも、チロシン残基を標的とした手法や、ラジカル反応を活用した局所環境選択的な手法を独自に開発し、応用研究を行っています。

連絡先

shinichi.sato.e3 [at] tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

阿部 博弥 准教授
Hiroya Abe

研究分野

バイオセンサー、エネルギー関連触媒、高分子化学、バイオマテリアル、生物模倣材料

テーマ

多細胞集団における神経伝達物質放出挙動の評価・解析に向けた電気化学イメージングデバイス、白金代替燃料電池触媒電極の創出、3次元細胞足場材料、機能性高分子材料、生体模倣材料

メッセージ

生体組織から放出される神経伝達物質や代謝物質等を定量的に評価できる電気化学デバイスの開発を行なっています。特に多数の電極が基板上に配列した電気化学イメージングデバイスの研究開発を行なっています。これまでに、材料・細胞活性評価(特に神経伝達物質)を評価してきました。現在は様々なバイオサンプルの高感度・選択的測定に向けて研究を進めています。他、水素社会、CO2問題などの様々なエネルギー問題解決に貢献可能な高活性電極触媒の設計、合成、評価を行っています。例えば、生物から着想を得た高活性な酸素還元触媒電極の開発に成功しています。高分子化学や材料科学、生物工学等の知識を活かし、3次元細胞足場材料や様々な高機能材料(接着、力学応答、温度応答材料等)の設計開発や基礎物理現象の解明に挑戦しています。

連絡先

hiroya.abe.c4[at] tohoku.ac.jp ( [at] を @ に変えてください)

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